お知らせ・新着情報

視覚障害・認知症対策を先回りする「色彩のユニバーサルデザイン(コントラスト設計)」

【背景と概要】

バリアフリーやユニバーサルデザインというと、段差の解消や車椅子の寸法といった「身体的・物理的な対策」ばかりに目が行きがちですが、高齢期の快適性を大きく左右するもう1つの重要な視点があります。それが、視覚や認識力の衰え(認知症の周辺症状など)をサポートする「色彩のユニバーサルデザイン(コントラスト設計)」です。家の中の「色と色のメリハリ」を科学的にコントロールすることで、空間の誤認識による転倒やストレスを劇的に減らすことができます。

【「床」と「壁」、そして「段差」の明度コントラストの鉄則】

高齢になると、色のコントラスト(明暗の差)を判別する能力が低下し、家の中がすべて「同じような白い色」や「木目の色」で統一されていると、どこからが床で、どこからが壁なのか、あるいはそこに段差があるのかどうかの境界線が視覚的に見えなくなります。

  • 対策1:床と壁に色の差をつける

フローリング(床材)を濃いブラウンにするなら壁紙は白にする、逆に床を明るいメープル色にするなら幅木(はばき:床と壁の境目の部材)に濃い色を使うなど、「床と壁の境界線」をハッキリと視覚的に認識できる設計にします。

  • 対策2:上がりがまちの「見切り色」

玄関の土間と床の境目(上がりがまち)には、縁の部分に床材とは異なる「濃い色(または明るい色)」の木材を1本挟みます。これにより、視力が低下したシニアでも「ここから段差が始まる」という立体感を脳が正確に把握できるようになり、踏み外しの転倒を未然に防ぐことができます。

【ドアと壁の色の工夫:トイレの場所を一目で分からせる】

廊下の壁が白で、トイレのドアも白だと、シニアや認知症初期段階の方は「どこがトイレの入り口か」迷ってしまうことがあります。

  • 解決策: トイレのドアだけを、敢えて「木目調」や「優しいブルー・グリーン」などの異なる色(アクセントカラー)にします。これにより、直感的に「あそこがトイレだ」と認識できるようになり、老後の心理的な不安や排泄の失敗を防ぐ、極めて洗練されたユニバーサルデザインが完成します。

デザインハウス久留米福岡
〒830-0048 福岡県久留米市梅満町994-1

TEL:0942-55-3960 / FAX:0942-55-8032

https://www.dh-kurume.com/

PAGE TOP ▲