【背景と概要】
高齢になると、目の水晶体が濁る「白内障」の進行や、視覚の感度低下により、暗い場所での視認性が著しく落ちます。従来の家にある「小さな爪サイズの照明スイッチ」は、暗がりの中でどこにあるか見つけにくく、指先でピンポイントに押すのも困難になります。ユニバーサルデザインに基づいた「ワイドスイッチ」の導入と、人間工学から導き出されたスイッチの「設置高さの変更」が、シニアの生活を驚くほど快適にします。
【面で押せる「ワイドスイッチ(コスモシリーズなど)」の採用】
新しい家では、スイッチの面が通常の数倍の大きさ(手のひらサイズ)がある「ワイドスイッチ」を全面採用します。
- メリット: 指先で狙いを定めなくても、壁のあたりを「手のひら」や「手の甲」「肘」でアバウトにポンと叩くだけで照明のオン・オフが可能です。さらに、スイッチの枠に小さなLED(緑や赤のホタル灯)が常時点灯しているタイプを選べば、夜中の真っ暗な廊下でも、スイッチの位置が一目でわかり、迷うことがありません。
【スイッチの高さは通常の120cmから「100cm」へ下げる】
一般的な日本の住宅では、照明スイッチの高さは床から「120cm〜130cm(大人の胸の高さ)」に設置されるのが普通です。しかし、バリアフリー設計においては、この高さを「床から100cm(おへその高さ)」に敢えて下げて設置するのが正解です。
- 下げる理由: 高齢になり、肩が上がりにくくなったシニアでも、腕を高く上げずに自然な位置でスイッチを押すことができます。さらに、この「100cm」という高さは、将来万が一「車椅子生活」になった際にも、車椅子に座ったままの目線と手の届く範囲(リーチ範囲)に完璧に合致するユニバーサル寸法です。
















