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睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を促す「サーカディアンリズム照明(調光調色サーカディアン)」

【背景と概要】

高性能健康住宅を設計する際、間取りや断熱だけでなく、「光(照明計画)」が住む人の自律神経と寿命に決定的な影響を与えます。地球上の生物は、朝の太陽光を浴びて目覚め、夜の暗闇とともに眠るという24時間周期の生物時計(サーカディアンリズム)を持っています。しかし、夜間でもリビングの天井から「青白くて明るい光(昼光色)」を煌々と浴び続ける生活をしていると、脳の松果体が「今はまだ昼間だ」と勘違いし、睡眠を司る最重要ホルモンである「メラトニン」の分泌が完全にストップします。これが、シニアを悩ませる「不眠」「夜間頻尿」「朝の疲労感」の大きな隠れた原因です。光の波長を科学的にコントロールする次世代照明設計のディテールです。

【メラトニン分泌のメカニズムと光の色(色温度:ケルビン)】

  • 朝〜日中(4,000K〜5,000K):

太陽に近い爽やかな「白い光(温白色・昼白色)」を浴びることで、脳を活性化させ、活動モード(交感神経優位)にします。

  • 夕方〜夜間(2,000K2,700K):

ロウソクの炎や夕日のような、赤みがかった「優しい電球色」に切り替えます。

【解決策:「スマートLED・自動調光調色システム」の全館導入】

注文住宅の設計時に、パナソニックの「シンクロ調色」や遠藤照明の「Synca(シンカ)」といった、自動サーカディアン調光システムを組み込みます。

  • 作動システム: 時計と連動し、朝の起床時間には天井から爽やかな朝日のような光が広がり、正午には明るい活動の光、そして夕方18時を過ぎると、人間がスイッチを操作しなくても、自動的に照明の明るさが絞られ(調光)、色も深みのあるオレンジ色(色温度を下げる)へと滑らかに変化(調色)していきます。

これにより、就寝の2時間前には体内でメラトニンが自然に大量分泌され、ベッドに入った瞬間に深い眠り(ノンレム睡眠)に落ちることができます。熟睡できることで、成長ホルモンが分泌されて日中の細胞エラー(がん化の予防)を修復し、認知症の原因物質であるアミロイドβの排出を促すという、究極の「予防医療」としての寝室・リビング環境が完成します。

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