何十年も暮らした実家には、信じられないほどの量の家具・家電・思い出の品が眠っています。仮住まい先のアパートは、実家よりも手狭になることが普通ですから、すべての荷物を持ち込むと生活スペースがなくなります。そこで必須となるのが「トランクルーム(荷物の一時保管)」の活用です。シニアに最適なサービスの選び方と、コストを抑える裏技を解説します。
- 建て替えで使えるトランクルームの「3つのタイプ」と費用相場
- 屋外型コンテナタイプ(相場:月額1万〜3万円 / 4帖〜8帖): 道路沿いなどによくある、輸送用コンテナを利用したレンタルスペースです。車を横付けして荷物を出し入れできるため便利で、料金も比較的安価です。しかし、エアコンがないため夏場は内部が50度以上の高温多湿になり、「高級な木製家具」「着物や衣類」「絵画や美術品」「精密家電」などを預けると、わずか数ヶ月でカビが生えたり、熱で歪んだりして全滅する恐れがあります。
- 屋内型トランクルーム(相場:月額2万〜5万円 / 4帖〜8帖): ビルの中などを区切ったタイプで、24時間空調管理(除湿・エアコン)が効いているケースが多いです。衣類や家具、アルバムなどの思い出の品を安全に保管するなら、こちらが絶対に安心です。ただし、ビルの2階以上だと荷物の運び込みに手間がかかります。
- 引越し業者の「荷物一時預かりサービス」(相場:引越しプランに組み込み): サカイ引越センターやアート引越センターなどの大手では、自社の専用倉庫で建て替え期間中の荷物をコンテナごと丸ごと預かってくれるサービスを行っています。
- 一番のオススメは引越し業者の「一時預かりプラン」である理由
シニアの建て替えにおいて、自分で屋外コンテナや屋内トランクルームを別契約するのはお勧めしません。なぜなら、「実家→トランクルームへの運搬」「トランクルーム→仮住まいへの運搬」「新居完成後、トランクルームと仮住まいの両方から新居への運搬」という、信じられないほど複雑で回数の多い引越し作業が発生し、料金がトリプルでかかってしまうからです。
引越し業者の預かりサービスを利用すれば、「実家で荷物を引き取る(仮住まい用と倉庫用に仕分け)」「倉庫で預かる」「新居完成後にまとめて搬入する」という流れを一括でお任せできるため、全体の引越し費用と手間を大幅にスリム化できます。
- 利用時のシニア特有の注意点
引越し業者の倉庫に一度預けた荷物は、「新居ができるまでの半年間、途中で1個だけ取り出す」ということが原則としてできません。(もし取り出す場合は、倉庫の奥からコンテナを引っ張り出すための高い手数料が請求されます)。そのため、仮住まい生活で使う「四季折々の衣服」「常備薬」「通帳や実印などの重要書類」「冠婚葬祭用の服」などは、絶対に倉庫側に入れないよう、段ボールの色を変えるなどして完全に区別し、手元の仮住まいに持参するよう徹底してください。
















