お知らせ・新着情報

古い実家を壊す際、法律で義務化された「アスベスト(石綿)の事前調査」とは何ですか?

2020年以降、大気汚染防止法などの改正により、建築物の解体・改修工事における「アスベスト(石綿)の事前調査と報告」が完全に義務化されました。特にシニア世代が長年住んできた「昭和〜平成初期に建てられた実家」を解体する場合、この規制が費用と工期に直撃します。知っておくべき法律の仕組みと対策を解説します。

  • なぜシニアの実家がターゲットになるのか?

アスベストは極めて高い断熱性や耐火性を持っていたため、かつては「奇跡の鉱物」として日本の住宅建材(屋根材、外壁材、内装のボードなど)に大量に使われていました。しかし、吸い込むと数十年の潜伏期間を経て肺がんなどの中皮腫を引き起こす健康被害が明らかになり、段階的に規制され、2006年に全面禁止となりました。つまり、2006年以前に建てられた実家を解体する場合、かなりの確率で建材のどこかにアスベストが含まれていると考えなければなりません。

  • 「事前調査」の義務化による工期への影響

現在は、解体する建物の床面積の合計が80平方メートル(約24坪)以上の場合、工事着工前に「建築物石綿含有建材調査者」という有資格者が、家の中にアスベストが使われているかどうかを目視や設計図書、必要に応じて検体のサンプリング(分析)によって調査し、その結果を自治体(労働基準監督署など)に電子報告しなければ、解体工事をスタートすることができません。この事前調査と分析、報告手続きだけで、着工までに「2週間から1ヶ月程度」の余分な期間が必要になります。

  • もしアスベストが見つかった場合の「費用」の跳ね上がり方

調査の結果、もし外壁や屋根、天井裏などにアスベストを含む建材(成形板など)が見つかった場合、通常の解体のように重機で豪快にバリバリと壊すことは許されません。粉塵が近隣に飛び散らないよう、周囲を完全に養生シートで密閉し、職人が防護服と防塵マスクを着用して、手作業で丁寧に湿潤化(水を撒いて湿らせる)しながら剥ぎ取る必要があります。この特殊な撤去作業と、専用の産業廃棄物としての処分費用により、通常の解体費用に加えて「30万円〜100万円以上」のコストが上乗せされます。

  • シニアがトラブルを避けるための心得

解体業者を選ぶ際は、見積もりに「アスベスト事前調査費用」が明確に記載されているか、有資格者が調査を行うかを必ず確認してください。安さを売りにして事前調査を怠ったり、アスベストを違法に隠蔽して解体したりする悪徳業者に捕まると、施主であるあなた自身も近隣からの通報や行政指導のトラブルに巻き込まれます。解体スケジュールを組む際は、新築の着工予定日から逆算して、最低でも1ヶ月半前には解体手続きを開始する余裕を持ってください。

デザインハウス久留米福岡
〒830-0048 福岡県久留米市梅満町994-1

TEL:0942-55-3960 / FAX:0942-55-8032

https://www.dh-kurume.com/

PAGE TOP ▲