【背景と概要】
一般的な新築住宅において、トイレの広さは0.5坪(畳1畳分:約91cm×182cm)で作られることがほとんどです。元気なうちはこれで全く問題ありませんが、将来、万が一足を怪我したり、車椅子生活になったり、あるいは家族の「排泄介助(介護)」が必要になったとき、0.5坪のトイレは「狭すぎて中に入れない・手助けができない」という致命的なバリアになります。建て替えの段階で、将来の介護を見据えた「1坪(畳2畳分)」のトイレ設計を仕込んでおくメリットを解説します。
【なぜ介護には「1坪」の広さが必要なのか?】
排泄の介助には、本人の前、または横に「介助者が立つスペース」が絶対に必要です。さらに、車椅子から便器へ乗り移る(移乗動作)ためには、車椅子を便器の斜め前方に45度の角度で横付けするスペースが求められます。
- 1坪サイズ(約182cm×182cm)のメリット:
便器の横や前方に十分なスペースが生まれるため、車椅子を中に入れて180度回転させることも可能になります。これにより、本人がプライバシーを守りながら自力でトイレに行ける期間が格段に長くなります。
【間口を最大化する「3枚連動引き戸」の採用】
広さと同じくらい重要なのが、トイレの「ドア(間口)」です。
通常の引き戸(2枚)では、開けたときの間口幅は全体の約半分(約70cm〜75cm)しか取れず、車椅子がギリギリ通れるかどうかです。
- 解決策:3枚連動引き戸
3枚の扉が1枚分に重なってスライドする最新の建具を採用することで、トイレの横幅の「約3分の2」を丸ごと開口部(有効幅85cm〜90cm以上)として開放できます。壁一面が大きく開くため、車椅子での入室や、左右両側からの介助が驚くほどスムーズになります。
















