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シニア向けの「リバースモーゲージ(リ・バース60など)」利用時の注意点や優遇は?

結論:生きている間は「利息のみ」を毎月支払い、本人が亡くなった後に、残された自宅(土地・建物)を銀行が売却して借入元金を一括清算するシニア専用の住宅ローンです。手元の現金を減らさずに新築ができますが、「金利高騰」と「子どもの税務・実務的な同意」が必要です。

「終の棲家として実家をバリアフリー住宅に建て替えたいが、大切な老後資金(手元の預貯金)を数千万円も一気に使って減らしてしまうのは、これからの医療費や施設入所費を考えると怖くてできない」というシニア世代の不安を解消する手段として、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供する「リ・バース60」に代表されるリバースモーゲージ型ローンが急増しています。

この融資制度のシニアにおける最大のメリットと、自治体による強力な優遇は以下の通りです。

  1. 毎月の返済額が劇的に少ない

一般のローンのように元金を毎月すり減らして返す必要がなく、毎月の支払いは「金利(利息)分のみ」となるため、年金受給口座から毎月数万円程度の負担だけで、2000万〜3000万円規模の建て替え工事を行うことができます。

  1. 自治体による「利子補給(補助金)制度」の存在

高齢者世帯の住宅の耐震化やバリアフリー化を国を挙げて応援するため、一部の地方自治体(市区町村)では、リバースモーゲージを組んで自宅の建て替えを行うシニアに対し、「毎月銀行に支払っている利息の全部、または一部を、自治体が補助金(利子補給金)として肩代わりして支給してくれる」という、非常に手厚い独自の支援制度を設けている場合があります。これが使えれば、実質「ほぼ金利ゼロ」で建築資金を調達できることになります。

契約前に必ず対策すべきリスクと注意点

リバースモーゲージは一見完璧な制度に見えますが、シニアが契約する前に必ずクリアしなければならない「家族の壁」があります。

  • 相続人(子ども達)全員の「実務的な同意」と不満の解消

自分が亡くなった後、実家や土地は銀行の手によって売却処分され、ローンの元金返済に充てられます。つまり、子ども達には「実家の土地・建物」という遺産は1円も残らない可能性が極めて高いです。そのため、契約時には必ず「子ども達全員の同意書の提出」を銀行から求められます。将来のトラブルを防ぐため、設計図を決める前の段階で子ども達を集め、「手元の現金を医療費として残すためにこのローンを使う」という目的を明確に共有し、書面で納得してもらうステップが必須となります。

  • 「ノンリコース型」の絶対選択

将来、自分が亡くなって土地を売却した際、万が一、不動産価格の暴落などで土地の売却額がローンの借入残高を下回ってしまった場合、その残ってしまった借金を「子ども達(遺族)が自腹を切って返済しなければならない」という契約(リコース型)があります。シニアの防衛策としては、どれだけ土地が値下がりして借金が残っても、遺族には一切請求がいかない「ノンリコース型」の契約を必ず選択してください。多少金利は高くなりますが、これからの老後と子供たちの未来を守るための必須の安心料となります。

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