「高気密住宅は隙間が少ないから、湿気が家の中にこもりませんか?」
高気密住宅について、
「家を密閉すると湿気が逃げなくなる」
というイメージを持つ方もいます。
確かに、気密性能を高めるだけで換気をしなければ、室内で発生した湿気を適切に排出できません。
しかし高気密住宅は、
家を密閉して空気を動かさないための住宅ではありません。
むしろ、
必要な場所から給気し、必要な場所から排気する「計画換気」をきちんと機能させるために気密性能が重要
なのです。
既存Q3でも、隙間が多い住宅では空気が給気口から計画どおり入らず、換気システムが本来の性能を発揮しにくくなると説明しています。
生活しているだけで湿気は発生する
家の中では毎日、
料理。
入浴。
洗濯。
室内干し。
人の呼吸。
加湿器。
などから水蒸気が発生します。
これは高気密住宅でも一般的な住宅でも同じです。
重要なのは、
発生した湿気をどうコントロールするか
です。
高気密だからこそ計画換気がしやすい
気密性能が高い住宅では、想定外の隙間からの空気の出入りを抑えやすくなります。
そのうえで、
給気口から空気を入れる。
↓
室内を通る。
↓
排気口から出す。
という流れを計画します。
既存Q7でも、換気設備だけではなく気密性能とセットで考えることを重視しています。
つまり、
高気密は換気をしないためではなく、換気を計画どおり働かせるためにも重要
ということです。
24時間換気を止めない
高気密住宅で特に注意したいのが、
「冬は寒そうだから」
「電気代がもったいないから」
と24時間換気を止めてしまうことです。
換気を止めれば、
湿気。
におい。
CO2など。
室内で発生するものを排出しにくくなります。
高気密住宅では、
換気設備を正しく使うこと
が大切です。
室内干しは湿度を確認する
高性能住宅ではランドリールームを設け、室内干しをする家庭もあります。
洗濯物からは多くの水分が室内へ放出されます。
そのため、
換気。
除湿。
エアコン。
などを利用しながら、
室内湿度が高くなりすぎないようにする
ことも重要です。
よくある失敗例
「高気密住宅は自然に快適」
と思っていた。
冬は24時間換気を止める。
室内干しをする。
加湿器も強く使う。
結果、室内湿度が高くなり、
「高気密だから湿気がこもる」と感じるようになった。
原因
気密性能と換気・湿度管理を別々に考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- C値を確認したか
- 換気計画を確認したか
- 24時間換気の使い方を理解したか
- フィルターを清掃できるか
- 室内干しの湿気対策を考えたか
- 加湿しすぎていないか
- 湿度を確認できるようにしているか
まとめ
高気密住宅は、
湿気を閉じ込めるための住宅ではありません。
大切なのは、
高気密+計画換気+適切な湿度管理。
この3つをセットで考えることです。
隙間から勝手に換気する家ではなく、
必要な空気を計画的に入れ替えられる家を作る。
それが、高気密住宅の性能を活かすための基本です。
















