「住宅会社へ申込金を払った後、やっぱり他社で建てることになったら返してもらえますか?」
これは、
申込みの内容や取り決めによって異なります。
そのため、
「申込金は必ず返ってくる」
「一度払ったら絶対返ってこない」
と一律には言えません。
だからこそ、
支払う前にキャンセル時の取り扱いを確認すること
が非常に重要です。
「申込金」という名前だけで判断しない
住宅会社によって、
申込金。
設計申込金。
プラン申込金。
預り金。
など、さまざまな名称があります。
重要なのは名称ではなく、
そのお金が何のために支払われるのか
です。
すでに業務が始まっている場合もある
例えば申込み後に、
現地調査。
測量。
詳細プラン。
構造検討。
見積作成。
外部への調査依頼。
などを行っている場合があります。
その場合、
キャンセル時の精算方法があらかじめ定められていることがあります。
だから、
「キャンセルしたらどうなるか」を申込書などで確認する
必要があります。
「返金できます」と口頭で言われた場合も書面確認
担当者から、
「もしやめても返金できますよ」
と言われた。
それだけで安心せず、
書面ではどうなっているか
を確認します。
Q45・Q46でも扱ったように、家づくりでは重要事項を口頭だけにせず、記録・図面・見積書などで双方が確認できる状態にすることが大切です。
何を差し引くのか確認する
返金規定に、
「実費を除いて返金」
などと書かれている場合は、
「実費とは具体的に何ですか?」
と聞いてください。
調査費。
設計費。
申請関連費。
など、
どの費用が対象になるのかを確認します。
いつまでならキャンセルできる?
申込みから、
設計開始。
土地契約。
工事請負契約。
着工。
と進むにつれて状況は変わります。
そのため、
どの段階まで、どの条件でキャンセルできるのか
も確認しておくことが大切です。
土地の申込みとは分けて考える
家づくりでは、
住宅会社への申込み。
土地購入の申込み。
土地売買契約。
工事請負契約。
など、複数の手続きが並行する場合があります。
それぞれ別の手続きです。
「住宅会社をキャンセルしたら土地も自動的にキャンセルになる」
などと自己判断しないことが重要です。
申込金を払う前に他社比較を終える
既存Q18では、住宅会社は最低でも3社程度を同じ条件で比較し、自分たちに合う会社を見つけることをすすめています。
可能であれば、
価格。
性能。
標準仕様。
提案。
担当者。
などを比較してから、
「この会社と具体的に進めたい」
という段階で申込みを検討する方が整理しやすくなります。
「今払わないとプランを出せません」と言われたら?
有料設計を採用している会社なら、それ自体が問題というわけではありません。
重要なのは、
いくらか。
何をしてくれるのか。
成果物は何か。
キャンセルした場合どうなるのか。
まで明確なことです。
料金を取ることではなく、料金の根拠が分からないこと
に注意します。
よくある失敗例
住宅会社をまだ比較している途中で、
「申込みだけしておきましょう」
と言われて支払い。
その後、別の会社の方が自分たちに合うと判断。
キャンセルを申し出ると、
返金条件について認識が違っていた。
結果、
住宅会社選びそのものが気まずくなってしまった。
原因
「申込みは仮予約のようなもの」と思い込み、支払うお金の意味を確認しなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 申込金の目的を確認したか
- 返金されるか確認したか
- 返金条件を書面で確認したか
- 実費控除の内容を確認したか
- キャンセル可能な時期を確認したか
- 申込後に何の業務が始まるか
- 工事請負契約との違いを理解したか
- 土地契約とは別だと理解しているか
- 他社比較を十分行ったか
まとめ
申込金について最も大切なのは、
「返ってくると思っていた」
「返らないとは知らなかった」
という状態をつくらないことです。
支払う前に、
目的。
業務内容。
キャンセル条件。
返金条件。
を確認する。
そして、
口頭だけでなく書面を見る。
既存編では、住宅会社選びで一番怖いのは「知らないまま契約してしまうこと」だとされています。
これは申込金でも同じです。
「少額だから大丈夫」ではなく、「お金を払う前にルールを理解する」。
その説明を丁寧にしてくれるかどうかも、住宅会社の透明性を見極めるポイントです。
















