「新築時にC値0.3だったら、30年後も同じ気密性能が続きますか?」
新築時に、
C値0.3、0.5などの良い数値
が出れば安心感があります。
しかし住宅は、
30年。
40年。
と長期間使用します。
その間には、
材料の変化。
地震。
設備交換。
リフォーム。
配管・配線工事。
などが行われる可能性があります。
そのため、
新築時のC値が永久にまったく同じと考えないこと
が大切です。
C値は「測定した時点」の住宅性能
C値は、
気密測定を行った時点で住宅にどの程度の隙間があるか
を示す実測値です。
既存Q3でも、C値は住宅の隙間量を表し、小さいほど隙間が少ないと説明しています。
つまり、
新築時のC値は、
新築時点の施工品質を確認する重要な記録
でもあります。
地震などで建物は動く
住宅は長期間の間に、
地震。
強風。
温度・湿度の変化。
など、さまざまな影響を受けます。
建物や材料が長期間まったく変化しないわけではありません。
そのため、
気密層を長期間維持しやすい施工になっているか
も重要です。
配管・配線工事にも注意
例えば10年後、
エアコンを追加する。
コンセントを増設する。
インターネット配線を追加する。
設備を交換する。
といった工事を行うことがあります。
その際、
壁。
天井。
床。
などの気密層を貫通する工事を行えば、
施工方法によっては気密性能へ影響する可能性があります。
リフォーム時は気密層を意識する
高気密住宅をリフォームするときは、
どこが気密層になっているのか
を施工業者が理解していることが重要です。
せっかく新築時に丁寧に気密施工していても、後から気密層を破って適切に処理しなければ、性能を維持しにくくなります。
気密施工の「耐久性」も重要
新築時だけ良いC値を出せればいい、という考え方ではありません。
気密テープ。
シート。
窓まわり。
配管貫通部。
部材同士の取り合い。
などが、
長期間安定しやすい施工になっているか
も重要です。
つまり、
初期性能+性能を維持しやすい施工
で考えます。
30年後に再測定することもできる
気密性能が気になる場合は、
将来もう一度、
気密測定を行ってC値を確認する
という方法もあります。
新築時の測定記録が残っていれば、
新築時。
↓
10年・20年後。
などで比較することもできます。
だからこそ、新築時の測定結果を記録として残しておくことが大切です。
よくある失敗例
新築時に非常に良いC値が出た。
「これで一生高気密」
と思っていた。
その後、
エアコン追加。
配線工事。
リフォーム。
を行ったが、気密層については特に確認していなかった。
新築後の工事が住宅性能へ影響する可能性を考えていなかった。
原因
C値を「一度取得すれば永久に保証される数字」だと考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 新築時のC値を記録したか
- 気密層の位置を把握しているか
- 気密施工方法を確認したか
- 配管・配線追加時に気密処理するか
- エアコン追加工事に注意しているか
- リフォーム業者へ高気密住宅だと伝えるか
- 将来再測定できるか
- 施工記録・図面を保管しているか
まとめ
新築時に良いC値を出すことは、
高性能住宅をつくるうえで非常に重要です。
しかし、
その数字が30年後まで自動的に同じとは限りません。
重要なのは、
新築時にしっかり気密施工する。
↓
気密測定で確認する。
↓
記録を残す。
↓
将来の設備工事・リフォームでも気密層を守る。
という考え方です。
「C値を出す家」ではなく、「気密性能を長く維持しやすい家」をつくる。
これが、30年・40年先まで考えた高性能住宅の大切なポイントです。
















