「工事中の写真って、完成したら必要ないですよね?」
家が完成すると、
クロス。
床。
キッチン。
照明。
など、きれいな仕上がりを見ることができます。
しかし、
住宅で本当に確認したい部分の多くは、完成すると見えなくなります。
既存Q7でも、断熱・気密・耐震・換気などの重要な性能部分は完成後に見えなくなることが指摘されています。
だからこそ、
工事中の施工写真を記録として残してくれる会社か
は確認したいポイントです。
何を撮影するの?
施工写真では、
基礎。
構造。
金物。
耐力壁。
断熱材。
気密処理。
防水。
配管。
配線。
など、
完成後に隠れる部分
を記録できます。
重要なのは、
完成写真をたくさん撮ることではなく、
見えなくなる施工を記録すること
です。
断熱施工の記録
例えば壁へ断熱材を施工した後、石膏ボードを張れば断熱材は見えなくなります。
その前に、
どんな断熱材を使用したか。
どのように施工したか。
配管・配線周辺はどうなっているか。
などを写真で残しておけば、
施工時の状態を確認する資料
になります。
気密処理も残す
高気密住宅なら、
窓まわり。
配管貫通部。
壁・床の取り合い。
壁・天井の取り合い。
など、
どのように気密処理したのか
を記録しておくことにも意味があります。
さらに気密測定を行い、
写真+C値
で確認できると、より分かりやすくなります。
将来のリフォームにも役立つ
施工写真は、新築時だけのものではありません。
10年後。
20年後。
に、
エアコンを追加。
コンセントを増設。
設備を交換。
リフォーム。
することがあります。
そのとき、
壁の中に何があるか。
配管はどこを通っているか。
下地はどこにあるか。
などの記録があれば、
将来の工事を考える参考になる場合があります。
トラブル時にも確認材料になる
例えば、
水漏れ。
配管トラブル。
壁内部の確認。
などが必要になった場合、
工事中の記録が残っていれば、
どのように施工されていたかを確認する手掛かり
になることがあります。
だから施工写真は、
単なる思い出写真ではありません。
住宅の記録
として考えることができます。
写真があれば品質保証になる?
ここは注意してください。
施工写真があるだけで、
施工品質が高いと証明できるわけではありません。
写真を撮った。
↓
検査した。
とは限らないからです。
重要なのは、
施工写真+チェックリスト+現場検査
として管理されていることです。
写真を誰が確認している?
住宅会社には、
「施工写真を撮りますか?」
だけではなく、
「その写真は誰が確認しますか?」
と聞いてみます。
大工が撮影。
↓
現場監督が確認。
↓
必要な検査項目と照合。
↓
記録として保存。
という仕組みになっていれば、施工管理にも活用できます。
お客様も確認できる?
会社によっては、
工事中の写真を、
アプリ。
メール。
報告書。
引き渡し資料。
などでお客様へ共有する場合があります。
すべての写真をリアルタイムで見る必要はありませんが、
自分たちの家がどのようにつくられたのか確認できること
は安心につながります。
どのくらい保存される?
意外と重要なのが、
写真の保存期間です。
引き渡し後すぐ消えてしまうのか。
会社で長期間保存するのか。
お客様にもデータを渡してくれるのか。
将来使える記録にするなら、確認しておきたいところです。
よくある失敗例
工事中はほとんど現場へ行かなかった。
完成後、
壁の中の施工が気になった。
住宅会社へ、
「工事中の写真はありますか?」
と聞くと、
ほとんど残っていなかった。
完成すると見えなくなることを、建築中に考えていなかった。
原因
施工写真を「工事の記念写真」と考え、住宅の品質記録として見ていなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 工事中の施工写真を残すか
- 基礎・構造を記録するか
- 金物・耐力壁を記録するか
- 断熱施工を記録するか
- 気密処理を記録するか
- 防水施工を記録するか
- 配管・配線を記録するか
- 現場監督が写真を確認するか
- お客様も写真を確認できるか
- 引き渡し後も記録が残るか
まとめ
施工写真は、
完成した家の写真ではありません。
本当に価値があるのは、
完成すると見えなくなる部分の記録です。
構造。
断熱。
気密。
防水。
配管。
配線。
これらを写真で残す。
さらに、
現場検査+施工写真+実測データ
で施工品質を確認する。
既存編では、住宅会社は完成後も家を守る存在であることが重視されています。
だからこそ施工写真も、**「建てている途中の記録」ではなく、「その家を将来まで守るための記録」**として残してくれる会社かを確認することが大切です。
















