「断熱材は厚く入れれば入れるほど、暖かい家になるんですか?」
断熱材の説明を受けると、
「壁に○mm入っています」
「屋根には○mm施工します」
という話を聞くことがあります。
すると、
「厚い断熱材=高性能住宅」
と思いがちです。
確かに断熱材の厚みは、断熱性能を考えるうえで大切な要素です。
しかし、
厚みだけでは住宅全体の性能は判断できません。
同じ厚みでも断熱材によって違う
断熱材にはさまざまな種類があります。
そのため、
100mmだから高性能。
200mmだからもっと高性能。
と、厚みだけを単純比較することはできません。
重要なのは、
使っている断熱材の性能と厚みを合わせて考えること
です。
壁だけ厚くしても家全体は決まらない
住宅から熱が出入りする場所は壁だけではありません。
屋根・天井。
床・基礎。
窓。
玄関ドア。
などがあります。
既存Q4でも、住宅の快適さには窓性能が非常に重要で、断熱材だけでは十分ではないという考え方を示しています。
つまり、
壁の断熱材だけ厚くしても、他の部分が弱ければ家全体としては十分ではありません。
「厚さ」よりUA値で家全体を見る
そこで確認したいのが、
UA値です。
既存Q2では、UA値を「家の中の熱がどれくらい外へ逃げるか」を示す代表的な断熱性能の指標としています。
断熱材の商品名や厚みだけを見るより、
完成する住宅全体としてどのUA値を目指しているのか
を確認するほうが比較しやすくなります。
施工品質も忘れない
どれだけ厚い断熱材を使っていても、
隙間がある。
部分的に施工されていない。
配管周辺の処理が不十分。
では、本来の性能を発揮しにくくなります。
だから、
厚み+施工品質
で考えることが重要です。
よくある失敗例
「うちは断熱材を200mm使っています」
という説明を聞き、
「それなら暖かい家だろう」
と判断した。
しかし、
窓性能。
気密性能。
UA値。
施工方法。
については確認していなかった。
結果、
断熱材の厚みだけで家全体の性能を判断してしまった。
原因
「断熱材が何mm入っているか」という一つの数字だけを見てしまったことです。
既存Q19でも、高性能住宅は一つの数字が優れている家ではなく、家全体のバランスが取れていることが重要としています。
後悔しないためのチェックポイント
- 断熱材の種類を確認したか
- 厚みだけで比較していないか
- 壁・屋根・床の断熱を確認したか
- 窓性能も確認したか
- UA値を確認したか
- C値を確認したか
- 施工品質を確認しているか
まとめ
断熱材は、
「厚ければ厚いほど良い」と単純に考えるものではありません。
重要なのは、
断熱材の種類。
厚み。
施工品質。
窓性能。
気密性能。
そして、
家全体のUA値。
これらをセットで見ることです。
「断熱材は何mmですか?」だけではなく、「家全体としてどのくらい熱を逃がしにくい家ですか?」と確認する。
それが、数字に惑わされず住宅性能を判断するポイントです。
















