「キッチンやお風呂の換気扇を使っていれば、24時間換気は必要ないですよね?」
住宅には、
キッチンのレンジフード。
浴室換気扇。
トイレ換気扇。
など、いくつもの換気設備があります。
そのため、
「換気扇があるなら、それで十分では?」
と思うかもしれません。
しかし、
必要なときだけ使う局所換気と、家全体の空気を継続的に入れ替える24時間換気は役割が違います。
換気は湿気・カビ・ダニ・花粉・室内空気質を適切にコントロールするために欠かせないとしています。
キッチン換気扇の役割
キッチンのレンジフードは、
料理中に発生する、
におい。
煙。
水蒸気。
油など。
を排出するための設備です。
つまり、
料理をしている場所を集中的に換気する設備
です。
家全体を24時間換気することが主な目的ではありません。
浴室換気扇の役割
浴室では、入浴によって多くの水蒸気が発生します。
浴室換気扇は、
浴室内の湿気を排出し、乾燥させやすくする
という重要な役割があります。
しかし、これも基本的には浴室を中心とした換気です。
24時間換気は「家全体」を考える
24時間換気では、
外から空気を取り入れる。
↓
リビング・寝室などへ空気を供給する。
↓
室内を空気が移動する。
↓
トイレや洗面などから排気する。
というように、
家全体の空気の流れを計画する
ことが重要です。
だから、
「換気扇が何個あるか」
ではなく、
家全体で空気がどう流れるのか
を確認します。
高気密住宅ほど空気の通り道が重要
高気密住宅では、隙間から勝手に空気を入れるのではなく、
給気する場所と排気する場所を決めて空気を動かす
ことが重要です。
隙間が多いと換気システムが設計どおりに働きにくくなると説明しています。
つまり、
高気密+計画換気
で考えます。
第一種換気なら給気も排気も機械で行う
第一種換気は、
給気と排気の両方を機械で行う方式
です。
さらに熱交換型第一種換気では、排気する室内空気が持つ熱を利用しながら、外から取り込む空気との間で熱交換します。
熱交換機能付き第一種換気は、冬の暖かさ・夏の涼しさをできるだけ逃がさず換気できることを特徴としています。
よくある失敗例
「キッチンにも浴室にも換気扇があるから大丈夫」
と思い、24時間換気を止めてしまった。
料理中。
入浴中。
だけは換気。
それ以外の時間はほとんど計画換気をしていない。
結果、
局所換気と24時間換気の役割を混同してしまった。
原因
「換気扇が動いていれば、家全体も換気できている」と考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 24時間換気の仕組みを理解したか
- 家全体の給気・排気位置を確認したか
- 空気がどこを通るか確認したか
- 第一種・第三種など方式を確認したか
- 第一種なら熱交換型か確認したか
- C値を確認したか
- 局所換気との役割の違いを理解したか
まとめ
キッチンや浴室の換気扇と、
24時間換気は役割が違います。
キッチンや浴室は、
発生したにおいや湿気を集中的に排出する。
24時間換気は、
家全体の空気を継続的に入れ替える。
この両方を適切に使うことが大切です。
「換気扇がある家」ではなく、「空気の入口から出口まで計画された家」。
これが、高性能住宅の換気を考えるときのポイントです。
















