「断熱等級も耐震等級も高ければ高いほど、良い家なんですよね?」
住宅会社を比較すると、
断熱等級。
UA値。
C値。
耐震等級。
熱交換率。
太陽光容量。
など、たくさんの数字が出てきます。
すると、
「数字が一番良い会社を選べばいいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし住宅性能で重要なのは、
数字を競うことだけではありません。
「なぜ、その性能が必要なのかを説明できる会社か」
を見ることも重要です。
良い住宅会社は性能を数字で説明できることに加え、メリット・デメリットまで正直に説明できることが重視されています。
UA値は小さければ小さいほどいい?
UA値は小さいほど、
熱が逃げにくい住宅
を示します。
断熱性能を考えるうえで重要な指標です。
しかし住宅会社には、
「UA値0.○○です」
だけではなく、
「なぜこの地域・この家で、その断熱性能を目指しているのですか?」
と聞いてみます。
C値も数字競争だけにしない
C値も小さいほど隙間が少ないことを示します。
しかし、
C値0.2。
C値0.3。
どちらが勝ち?
という比較だけではなく、
なぜ気密性能が必要なのか
を理解することが大切です。
計画換気。
冷暖房。
隙間風。
壁内への湿気の移動。
などとの関係まで説明できる会社かを見ます。
耐震等級3も「数字」だけではない
耐震性能についても、
耐震等級3
という数字を取得することだけが目的ではありません。
なぜ必要なのか。
どのような計算をするのか。
大きな地震が起きたとき家族をどう守るのか。
まで考える。
住宅性能は、
家族の暮らしを守るための手段
です。
第一種熱交換換気も「高性能だから」だけでは足りない
第一種熱交換換気についても、
「熱交換率が高いから採用します」
だけではなく、
なぜこの家に必要なのか。
フィルター清掃はどうするのか。
運転音はどうか。
消費電力はどうか。
将来交換できるか。
まで説明できることが重要です。
高性能設備でも、
使い続けられなければ意味がありません。
太陽光も「たくさん載せればいい」ではない
太陽光も、
5kW。
8kW。
10kW。
と容量を増やせばいい
という単純な話ではありません。
家族の電力使用。
屋根。
自家消費。
初期費用。
メンテナンス。
将来の設備交換。
などを考えます。
重要なのは、
「付けられる最大容量」ではなく、「その家庭に合った計画」
です。
オーバースペックも考える
住宅性能を高めることにはメリットがあります。
一方、
性能を上げるためには、
材料。
設備。
施工。
などの費用が増える場合があります。
だから、
どこまで性能を上げることが、その家族にとって合理的なのか
を説明してくれることが重要です。
性能と予算の優先順位を説明できる?
例えば予算が限られているとき、
高級キッチン。
造作家具。
断熱性能。
耐震性能。
窓性能。
どれを優先するか。
良い住宅会社なら、
後から変えにくい性能を優先し、後から変更できる設備を調整する
など、理由を説明しながら提案してくれます。
「当社はこれが標準です」だけではなく理由を聞く
例えば、
耐震等級3が標準。
断熱等級6が標準。
第一種熱交換換気が標準。
全棟気密測定。
という会社なら、
「なぜ、それを標準にしているのですか?」
と聞いてみてください。
その答えには、
会社の家づくりへの考え方
が表れます。
標準仕様は住宅会社の家づくりへの考え方そのものだとされています。
数字を分かりやすく暮らしへ変換できる?
良い説明は、
「UA値0.46です」
だけではありません。
「この断熱性能を確保することで、冬の室温低下を抑えやすくし、冷暖房負荷を小さくする方向を目指します」
というように、
性能値が実際の暮らしにどう関係するのか
まで説明します。
よくある失敗例
A社UA値0.46。
B社UA値0.40。
C社UA値0.35。
数字だけを比較して、
最も小さいC社を選択。
しかし、
気密測定。
換気。
冷暖房計画。
メンテナンス。
施工品質。
については確認していなかった。
一つの性能値だけで住宅全体を判断してしまった。
原因
「性能の数字が一番良い会社=自分たちに一番良い会社」と考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- UA値の意味を説明できるか
- C値の意味を説明できるか
- 耐震等級の意味を説明できるか
- なぜその性能が必要か説明できるか
- 換気との関係を説明できるか
- 冷暖房計画まで考えているか
- メンテナンスまで説明するか
- 性能と予算のバランスを説明できるか
- デメリットも説明してくれるか
- 数字を暮らしに置き換えて説明できるか
まとめ
住宅性能は、
数字が高い・低いだけで競うものではありません。
大切なのは、
なぜ、その性能が必要なのか。
その性能で暮らしがどう変わるのか。
どう施工するのか。
どう確認するのか。
どう維持するのか。
まで説明できることです。
標準仕様には会社の考え方が表れるとされています。
だから住宅会社へ、
「御社の性能はどのくらいですか?」だけではなく、「なぜ、その性能を標準にしているのですか?」
と聞いてみてください。
その答えに、住宅性能を営業のための数字として使っている会社なのか、家族の暮らしを守るための性能として考えている会社なのかが表れます。
















