「年間100棟建てている会社と10棟の会社なら、100棟の会社の方が安心ですよね?」
住宅会社を比較するとき、
「年間何棟建てていますか?」
という数字を見ることがあります。
年間棟数が多ければ、
実績がある。
会社が大きい。
安心できそう。
と思うかもしれません。
しかし、
年間棟数が多い=良い住宅会社とは限りません。
反対に、
年間10棟だから不安。
とも限りません。
既存Q2でも、住宅会社を比較するときに見るべきなのは会社の規模ではなく、性能・施工品質・家づくりへの姿勢だという考え方になっています。
大切なのは「何棟」より「何棟をきちんと管理できるか」
例えば年間100棟建てていても、
現場監督が足りない。
一人で多くの現場を担当している。
打ち合わせ時間が少ない。
現場確認が十分できない。
という状態なら注意が必要です。
逆に年間10棟でも、
一棟一棟しっかり管理。
現場監督が頻繁に確認。
施工写真を残す。
気密測定を行う。
という会社なら、安心材料になります。
つまり重要なのは、
棟数ではなく、棟数に見合った施工・管理体制があるか
です。
年間棟数は会社の「適正規模」を見る数字
年間棟数を見るなら、
単純に多い・少ないではなく、
社員数。
現場監督数。
設計担当者数。
大工・協力業者数。
アフター担当者数。
とのバランスを見ます。
例えば年間棟数だけ急激に増えているのに、人員や施工体制がほとんど変わっていないなら、
品質管理が追いついているか
を確認したいところです。
少ない会社にも確認する
年間棟数が少ない会社にも確認したいことがあります。
施工実績は十分あるか。
会社を継続できる経営基盤があるか。
アフターサービスを続けられるか。
担当者が少なすぎないか。
です。
既存Q8でも、建てた後に会社がなくなったり、相談先が分からなくなったりするケースへの注意が示されています。
だから、
多ければ安心、少なければ不安
という見方はしません。
「今何棟建てていますか?」も聞いてみる
年間棟数だけでなく、
「現在、何棟くらい工事していますか?」
と聞いてみるのも一つです。
さらに、
「現場監督は何人ですか?」
「一人の監督が何棟担当していますか?」
「現場にはどのくらいの頻度で行きますか?」
まで聞けば、施工管理体制が見えやすくなります。
完成後の対応力も見る
会社が成長して建築棟数が増えれば、
OBのお客様も増えていきます。
そのとき、
新築工事だけでなく、
定期点検。
修理。
設備交換。
メンテナンス。
まで対応できる体制があるか。
ここも重要です。
既存編では、住宅会社の本当の価値は「家を建てた後に分かる」という考え方を重視しています。
よくある失敗例
「年間200棟の実績!」
という広告を見て、
大きな会社だから安心
と思って契約。
しかし、
担当者が忙しい。
現場監督となかなか会えない。
質問への回答も遅い。
引き渡し後の相談にも時間がかかる。
棟数だけを見て、会社の対応体制を確認していなかった。
原因
年間棟数を「会社の品質そのもの」だと考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 年間何棟建てているか
- 現場監督は何人いるか
- 一人何棟担当しているか
- 設計担当者は十分いるか
- 協力業者を確保できているか
- 現場検査の体制はあるか
- 棟数が急激に増えていないか
- アフター担当者がいるか
- OB客まで対応できているか
まとめ
年間棟数は、
住宅会社を見る一つの数字です。
しかし、
多ければ良い、少なければ悪いではありません。
本当に確認したいのは、
その棟数を責任を持って建てられる体制があるか。
営業。
設計。
現場監督。
大工。
検査。
アフターサービス。
ここまで見る。
「年間何棟ですか?」だけではなく、「その棟数を誰が、どう管理していますか?」
これが、住宅会社の実力を見極めるポイントです。
















