「子どもが小さいうちは子ども部屋が必要なので、将来のことはそのとき考えればいいですよね?」
新築するときは、
夫婦+子ども2人。
夫婦+子ども3人。
など、
現在の家族構成
を中心に間取りを考えます。
もちろん今の暮らしに合っていることは重要です。
しかし家は、
30年。
40年。
50年。
と使うもの。
一方、子どもが家で暮らす期間は、そのすべてではありません。
だから住宅会社を選ぶときには、
「今の家族に合う間取り」だけでなく、「家族構成が変わった後にも使いやすい間取り」を考えてくれるか
を見ることも大切です。
良い設計士は現在の要望だけでなく、将来の暮らしまで考えて設計することが重要とされています。
子ども部屋を最初から固定しすぎない
例えば、
子ども2人だから、
6畳+6畳。
それぞれ完全な個室。
という方法があります。
もちろん、それが家族に合っていれば問題ありません。
一方で、
子どもが小さい間は大きな一室。
↓
成長したら2室へ仕切る。
↓
独立後は再び大きな部屋として使う。
という考え方もあります。
つまり、
間取りを固定するのではなく、変化できるようにしておく
方法です。
将来仕切れるように準備する
将来一室を二室へ分けるなら、新築時から、
入口。
窓。
照明。
コンセント。
エアコン。
収納。
などを考えておく必要があります。
「将来壁を付ければいい」
だけではありません。
実際に二室へ分けたとき、
それぞれが部屋として使える設計になっているか
を確認します。
逆に「壁を取れるか」も考える
子どもが独立した後、
2つの子ども部屋を、
趣味室。
セカンドリビング。
夫婦の寝室。
などへ変えたいこともあります。
そのとき、
間の壁が構造上重要な壁なら、
簡単には撤去できない可能性があります。
だから、
将来変更する可能性がある場所は、構造計画まで考えておく
ことが重要です。
1階だけでも暮らせる?
30代で家を建てたときは、
2階へ何度も上がることに問題がなくても、
60代。
70代。
80代。
になれば暮らし方が変わる可能性があります。
そこで、
1階にLDK。
水まわり。
将来寝室にできる部屋。
などを配置し、
将来的に1階中心でも暮らせる設計
を考える方法もあります。
子どもが戻ってくる可能性もある
将来、
子どもが独立。
その後、
一時的に実家へ戻る。
孫を連れて泊まりに来る。
ということも考えられます。
だから、
「子どもが出たら部屋は不要」
だけではなく、
多目的に使える部屋
として考える方法もあります。
親との同居も考える
将来、
親との同居。
介護。
などが必要になる可能性もあります。
すべてを新築時から想定することはできません。
しかし、
1階に使える部屋がある。
トイレまでの距離が短い。
大きな段差をつくらない。
など、
将来の選択肢を残す設計
はできます。
「今の希望」だけ聞く会社との差
打ち合わせで、
「子ども部屋は何畳ですか?」
だけを聞く会社と、
「子どもが独立したら、この部屋をどう使いたいですか?」
まで聞く会社では、設計の考え方が違います。
良い設計士は「今」だけでなく「未来」まで考えるとされています。
可変性にもコストがかかる場合がある
もちろん、
将来のために、
入口を2つ。
窓を2つ。
コンセントを追加。
下地を追加。
とすれば、費用が増える場合があります。
だから、
将来使う可能性と初期費用のバランス
を考えます。
何でも将来対応にするのではなく、自分たちに必要なものを選びます。
よくある失敗例
子ども2人のために、
それぞれ広い個室を用意。
20年後、2人とも独立。
夫婦2人暮らしになったが、
2階の子ども部屋はほとんど使わない。
一方、
1階には寝室にできる部屋がない。
子育て期間だけを考えて家をつくってしまった。
原因
「現在の家族構成がずっと続く」という前提で間取りを考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 子どもの独立後まで考えたか
- 子ども部屋を将来分割・統合できるか
- 将来の壁変更と構造を考えたか
- 窓・ドア・コンセントを計画したか
- 1階だけでも暮らせるか
- 将来寝室にできる部屋があるか
- 多目的に使える空間があるか
- 親との同居等にも対応できるか
- 将来変更しやすい設計か
- 将来対応にかかる費用も確認したか
まとめ
良い住宅会社・設計士は、
「今、何部屋必要ですか?」だけでは考えません。
子育て期。
子どもの独立。
夫婦二人。
老後。
まで考えます。
家族は変わります。
だから、
家も変われるようにしておく。
良い設計士は家族の暮らしと将来を形にする存在だとされています。
住宅会社を選ぶなら、
「今の間取りをつくってくれる会社」ではなく、「20年後にこの部屋をどう使うかまで一緒に考えてくれる会社」。
そこまで見ることが大切です。
















