「同じ住宅会社で建てるなら、どの大工さんが担当しても家の品質は同じですよね?」
住宅会社と契約すると、
設計図。
仕様。
断熱材。
窓。
設備。
などは決まっています。
そのため、
「同じ材料・同じ図面なら、誰が建てても同じ家になる」
と思うかもしれません。
しかし住宅は、多くの部分を現場で人が施工します。
そのため、
施工する人の技術や丁寧さが品質に関係する部分はあります。
だからこそ重要なのは、
「腕の良い大工さんに当たるか」ではなく、誰が担当しても一定の品質を確保できる会社か
ということです。
住宅は現場でつくられる
工場で完成品を購入する商品とは違い、住宅では現場で、
柱・梁。
耐力壁。
断熱材。
気密処理。
下地。
造作。
など、多くの施工を行います。
特に、
断熱。
気密。
防水。
構造。
などは、完成すると見えなくなる部分があります。
既存Q7でも、住宅性能に関わる部分は完成後に見えなくなるため、契約前に確認することが重要とされています。
高断熱・高気密は施工力も重要
例えば断熱材。
図面には、
「断熱材○mm」
と書いてあっても、
隙間。
施工状態。
配管・配線まわり。
などによって、実際の仕上がりには違いが生じる可能性があります。
気密も同じです。
窓まわり。
配管貫通部。
壁・床・天井の取り合い。
など、細かな施工が必要です。
つまり、
良い材料を使うだけでなく、正しく施工できること
が重要です。
「うちは腕の良い大工です」だけでは判断しない
住宅会社から、
「うちはベテランの大工しか使いません」
と言われることがあります。
もちろん経験は大切です。
しかし、
ベテラン=現在求められるすべての施工に詳しい
とは限りません。
高断熱。
高気密。
耐震。
防水。
など、住宅技術は変化しています。
大切なのは、
会社の施工基準を理解し、その基準どおり施工できること
です。
会社として施工ルールがある?
確認したいのは、
大工さん個人のやり方だけに任せていないか
ということです。
例えば、
気密処理はこの方法。
断熱材はこの方法。
金物はここを確認。
施工後は写真を残す。
という、
会社としての施工基準
があることが重要です。
現場監督が確認する
どれだけ経験豊富な大工さんでも、人が施工する以上、確認する仕組みは必要です。
そこで重要なのが、
現場監督による施工確認です。
Q33・Q34でも触れたように、
現場監督。
チェックリスト。
施工写真。
工程検査。
などによって、設計どおり施工されているかを確認します。
気密性能なら実測できる
気密性能については、
気密測定によってC値を実測できます。
そのため、
「大工さんが丁寧だから高気密です」
という説明だけではなく、
実際に全棟測定して確認しているか
を見ることができます。
既存Q4でも、良い住宅会社は「高性能です」という言葉だけではなく、UA値・C値・耐震等級などを具体的に説明できることが重視されています。
大工さんによる差を小さくする会社が安心
本当に確認したいのは、
「一番上手な大工さんは誰ですか?」
ではありません。
大切なのは、
どの大工さんが担当しても、会社が決めた品質基準を満たせる仕組みがあるか
です。
それには、
教育。
施工マニュアル。
現場監督。
検査。
実測。
などが必要になります。
よくある失敗例
住宅会社から、
「今回担当するのはベテラン大工なので安心ですよ」
と言われた。
それだけで安心し、
施工基準。
現場検査。
施工写真。
気密測定。
については確認しなかった。
大工さん個人の経験だけに品質を任せてしまった。
原因
住宅品質を「大工さんの腕」だけで考え、住宅会社の品質管理体制を確認しなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 大工さんへの施工基準があるか
- 高断熱・高気密施工を理解しているか
- 大工さんへの研修があるか
- 現場監督が施工確認するか
- 工程ごとの検査があるか
- 施工写真を残すか
- 全棟気密測定をしているか
- 担当する大工で品質が変わらない仕組みがあるか
まとめ
大工さんの技術や経験は、
住宅品質を考えるうえで大切です。
しかし住宅会社選びでは、
「良い大工さんに当たること」を期待する家づくりにしないこと。
重要なのは、
誰が担当しても一定以上の品質をつくれる会社であること。
施工基準。
教育。
現場監督。
検査。
気密測定。
ここまで仕組み化されているかを見る。
「誰が建てますか?」より、「誰が建てても品質を守れる仕組みがありますか?」
これが、施工品質で住宅会社を選ぶポイントです。
















