よくある質問

壁量計算だけではダメなの?

 

「耐力壁の量を計算して基準をクリアしていれば、地震に強い家ですよね?」

木造住宅の耐震性能を考えるとき、

「壁量」

は重要な要素です。

地震や風に抵抗する耐力壁を、必要な量だけ配置するという考え方です。

しかし、

耐力壁の量だけを見れば、建物全体の強さがすべて分かるわけではありません。

既存Q11でも、耐震等級3を確認するときには、構造計算を行っているか、許容応力度計算なのかまで確認することを重視しています。

壁は「量」だけでなく「バランス」

例えば同じ量の耐力壁があっても、

建物の一方に集中している。

大きな窓側には壁が少ない。

1階と2階で配置が大きく違う。

という状態では、

地震の力に対してバランスよく抵抗できるか

を考える必要があります。

つまり、

何枚あるかだけではなく、どこに配置するか

も重要です。

床も重要

地震の力は、

屋根・2階。

↓

床。

↓

耐力壁。

↓

基礎。

↓

地盤。

へ伝わっていきます。

そのため耐力壁だけでなく、

床が地震の力を適切に壁へ伝えられるか

も構造計画では重要になります。

家は壁だけで地震に耐えるわけではありません。

柱・梁・接合部も確認する

住宅には、

柱。

梁。

金物。

接合部。

基礎。

など、多くの構造部材があります。

例えば大きなLDKを作るために柱を減らせば、梁へかかる負担も変わります。

だから、

建物全体として安全性を確認する

という考え方が重要です。

大開口・吹き抜けは特に確認

最近人気の、

大きな窓。

広いLDK。

吹き抜け。

大空間。

では、耐力壁を配置できる場所が少なくなることがあります。

だからこそ、

デザインと構造を同時に考えること

が必要です。

間取りを完成させてから、

「残った壁で耐震性能を確保する」

ではなく、

構造計画をしながら間取りを作る

ことが大切です。

許容応力度計算まで確認する

Q71でも扱った許容応力度計算では、

耐力壁だけでなく、建物に加わる力に対して構造部材が安全かを確認していきます。

既存Q11でも、

「許容応力度計算で確認していますか?」

まで住宅会社へ質問することをすすめています。

よくある失敗例

住宅会社から、

「必要な耐力壁は十分入っています」

と説明された。

その言葉だけで安心。

しかし、

壁の配置。

床。

柱・梁。

接合部。

構造計算方法。

については確認していなかった。

原因

「耐力壁の量=建物全体の耐震性能」と考えてしまったことです。

後悔しないためのチェックポイント

  • 耐力壁の量を確認したか
  • 壁の配置バランスを考えているか
  • 床の構造も確認しているか
  • 柱・梁まで確認しているか
  • 接合部・金物を確認しているか
  • 基礎まで構造計画しているか
  • 許容応力度計算を行っているか
  • 耐震等級3を確認したか

まとめ

耐力壁の量を確認することは、

地震に強い家を作るための重要な要素です。

しかし、

壁の量だけで建物全体の強さを判断しないこと。

壁の配置。

床。

柱。

梁。

接合部。

基礎。

これらを一つの構造として考える必要があります。

「壁が何枚ありますか?」ではなく、「家全体をどのように構造計算していますか?」

まで確認することが、耐震性能で後悔しないためのポイントです。

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