「リビング階段にすると、LDKの音が2階まで聞こえやすくなりますか?」
リビング階段は、
家族が自然に顔を合わせやすい。
廊下を減らしやすい。
吹き抜けと組み合わせやすい。
などのメリットがあります。
一方で、
リビングと2階をつなぐ「音の通り道」にもなりやすい
ことを知っておきたいところです。
階段は空気と音の通り道になる
リビング階段では、
LDK。
↓
階段。
↓
2階ホール。
と空間がつながります。
そのため、
テレビ。
会話。
キッチン。
掃除機。
などの音が階段を通して2階へ聞こえる場合があります。
逆に、
2階の音もLDKへ届きやすくなります。
吹き抜けがなくても音は伝わる
「吹き抜けではないから大丈夫」
とは限りません。
リビング階段そのものが上下階をつなぐ開口になるため、
吹き抜けがなくても音が移動する経路
になります。
特に階段入口がテレビの近くにある場合は確認しておきたいところです。
子どもが成長すると暮らし方が変わる
小学生のころは、
家族全員が同じ時間に寝る。
という家庭でも、
中学生。
高校生。
になると生活時間が変わります。
子どもは早く寝る。
親はLDKでテレビ。
逆に、
子どもが夜遅くまでオンラインゲーム。
親は早く寝る。
ということもあります。
だから、
現在だけではなく10年後の生活時間まで考える
ことが重要です。
ドアを付ける方法もある
リビング階段の入口に、
引き戸。
開き戸。
などを設ける方法もあります。
完全な防音になるわけではありませんが、
音。
冷暖房。
におい。
などが上下階へ直接移動するのを抑える方法の一つです。
最初はオープンにして、
将来建具を追加できるようにしておく
という考え方もあります。
全館空調では慎重に考える
エアコン1台や、1階・2階各1台を利用した全館空調では、
階段を空気循環経路として利用することがあります。
その場合、
階段にドアを付ければ空気の流れにも影響します。
つまり、
音を止めたいからドアを付ける
だけではなく、
全館空調の空気循環とのバランス
まで確認する必要があります。
第一種換気があれば音は大丈夫?
第一種熱交換換気は、家の空気を計画的に入れ替える設備です。
しかし、
リビング階段を通るテレビ音を消す設備ではありません。
換気。
冷暖房。
防音。
は、それぞれ役割が違います。
高性能住宅だから室内音まで自動的に小さくなる、とは考えないことが大切です。
階段位置を少しずらすだけでも違う
例えば、
テレビの真正面に階段。
ソファ横に階段。
という配置より、
廊下を少し挟む。
収納の裏側へ配置する。
LDKの端へ配置する。
など、
音源から階段入口を離す
ことも検討できます。
リビング階段を採用するかどうかだけでなく、
LDKのどこに階段を配置するか
まで考えることが重要です。
よくある失敗例
「家族が顔を合わせられるように」
とリビング中央に階段を配置。
子どもが小さい頃は問題なかった。
しかし中学生になると、
2階で勉強している子どもから、
「テレビの音が聞こえる」
と言われるようになった。
夜は2階のゲーム音もLDKへ。
家族の成長後の音まで考えていなかった。
原因
リビング階段を「家族のコミュニケーション」だけで考え、音の通り道になることを考えていなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 階段入口とテレビの位置を確認したか
- キッチンから離れているか
- 寝室・子ども部屋との位置関係を確認したか
- 10年後の生活時間を考えたか
- 将来建具を付けられるか
- 吹き抜けと組み合わせていないか
- 全館空調の空気循環を確認したか
- 2階から1階へ伝わる音も考えたか
まとめ
リビング階段は、
家族をつなぐ動線であると同時に、上下階の音をつなぐ経路にもなります。
だから、
「リビング階段にする・しない」
だけで決めるのではなく、
どこに配置するか。
テレビとの距離はどうか。
寝室との関係はどうか。
将来ドアを付けられるか。
全館空調に影響しないか。
まで考えることが大切です。
家族の気配は感じたい。でも生活音はできるだけ抑えたい。
そのバランスを間取り段階で考えることが、リビング階段で後悔しないポイントです。
















