「新築なら木材も新しいので、シロアリ対策はそんなに気にしなくても大丈夫ですか?」
木造住宅で長期的な耐久性を考えるうえで、
シロアリ対策は重要なポイントです。
新築だから安心。
薬剤を一度施工したから安心。
というものではありません。
大切なのは、
シロアリが侵入しにくく、発見しやすく、将来も点検・対策できる家にしておくこと
です。
既存Q17でも、住宅を長持ちさせるには、建てた後の点検・メンテナンスまで含めて考えることを重視しています。
シロアリは木材だけ見ればいいわけではない
シロアリ対策というと、
「木材に薬剤を塗る」
というイメージがあります。
しかし確認したいのは、
基礎。
土台。
配管の貫通部。
玄関周辺。
床下。
断熱材との取り合い。
なども含めた侵入経路です。
つまり、
建物全体で対策を考える
必要があります。
基礎断熱では特に確認する
基礎断熱では床下空間の考え方が床断熱とは異なります。
基礎部分へ断熱材を施工するため、
どのような防蟻対策を採用しているのか
を確認しておきたいところです。
断熱材の種類。
施工位置。
防蟻処理。
点検方法。
などをセットで確認します。
薬剤は一度施工すれば一生安心?
防蟻処理にはさまざまな方法があります。
薬剤を使用する方法では、
再処理や定期点検が必要になる場合があります。
そのため新築時には、
何を使っているのか。
効果・保証期間はどの程度か。
次の点検はいつか。
再施工はどのようにするのか。
まで確認することが重要です。
「見えること」が大切
シロアリ対策で重要なのが、
点検できることです。
床下へ入れない。
基礎周辺が確認できない。
配管まわりが見えない。
という住宅では、異常の早期発見が難しくなります。
だから、
シロアリを絶対に来させないという発想だけでなく、侵入の兆候を発見しやすい家にする
ことも重要です。
床下の湿気対策も重要
シロアリ対策と床下環境は別々に考えないことが大切です。
雨水。
水漏れ。
床下の湿気。
基礎周辺の排水。
なども確認します。
床下は湿気・シロアリ・配管・水漏れまで含めて点検できることが重要としました。
家の周りにも注意
建物内部だけでなく、
家の周囲へ木材を放置する。
ウッドデッキ。
植木。
基礎周辺を物でふさぐ。
など、住み始めてからの管理も関係します。
新築時の防蟻工事だけではなく、
入居後も基礎周辺を確認できる状態にしておく
ことが大切です。
保証内容を確認する
住宅会社から、
「シロアリ保証があります」
と言われた場合も、
何年間か。
どこまで対象か。
定期点検が条件になっているか。
再処理が必要か。
などを確認してください。
保証があるという言葉だけで判断しないこと
が重要です。
よくある失敗例
新築時に防蟻処理をしたので、
「これでずっと安心」
と思っていた。
その後、
定期点検をしていない。
保証期間も知らない。
床下も確認していない。
十数年経って初めて、
防蟻対策にもメンテナンスが必要だったことを知った。
原因
シロアリ対策を「新築時に一度やる工事」と考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- どんな防蟻方法を採用しているか
- 使用する薬剤・材料を確認したか
- 基礎断熱なら対策方法を確認したか
- 床下を点検できるか
- 配管貫通部などを確認できるか
- 保証期間を確認したか
- 再処理の時期・方法を確認したか
- 将来の費用を確認したか
- 定期点検の仕組みがあるか
まとめ
新築時のシロアリ対策で大切なのは、
「薬剤を施工したから安心」で終わらせないこと。
重要なのは、
①侵入しにくくする
②点検しやすくする
③早く発見できるようにする
④必要な時期に再対策する
という考え方です。
住宅性能は、
暖かい。
涼しい。
地震に強い。
だけではありません。
30年、40年と構造を健全に保ちやすいことも重要な住宅性能です。
だからシロアリ対策は、新築時の工事+定期点検+将来のメンテナンスまでセットで考えることが大切です。
















