よくある質問

サーモカメラで住宅性能は分かるの?

 

「サーモカメラで家を撮影すれば、断熱性能が良いか悪いか分かりますか?」

サーモカメラは、

物の表面温度の違いを色などで可視化する機器

です。

住宅では、

壁。

天井。

床。

窓。

などの表面温度を見ることで、

温度差が生じている場所を確認する手段の一つ

として使われることがあります。

ただし、

サーモカメラだけで住宅性能のすべてが分かるわけではありません。

断熱欠損を見つける手掛かりになることがある

例えば冬。

室内を暖房している状態で、

壁の大部分は暖かい。

↓

一部分だけ表面温度が低い。

という場所があれば、

断熱施工や熱橋などについて確認する手掛かりになる場合があります。

 

断熱欠損。

熱橋。

など、局所的に熱が逃げやすい部分を考えることは重要です。

窓の温度差も見える

冬に撮影すると、

壁より窓の表面温度が低い。

窓枠周辺で温度差がある。

といった状態が見える場合があります。

窓は住宅の熱の出入りに大きく関係する重要な性能部材として説明されています。

そのため、

窓が住宅の温熱環境にどのように影響しているかを視覚的に理解する

のにも役立つことがあります。

撮影条件が非常に重要

サーモカメラで注意したいのが、

いつ撮影しても同じように分かるわけではない

ということです。

室内と屋外の温度差が小さければ、断熱状態による温度差も確認しにくくなります。

さらに、

日射。

暖房。

冷房。

風。

撮影時間。

などによっても表面温度は変わります。

だから、

適切な条件で撮影し、専門的に判断する

ことが重要です。

サーモカメラだけでUA値は分からない

サーモ画像を見て、

「赤いからUA値0.4」

「青いから断熱等級が低い」

というように判断するものではありません。

UA値は、

断熱材。

窓。

建物形状。

面積。

などをもとに計算します。

サーモカメラは、

UA値を測定する機械ではありません。

C値もサーモカメラでは測れない

同じように、

気密性能のC値もサーモカメラでは測定できません。

C値を確認するには、

 

気密測定

が必要です。

サーモカメラ。

UA値。

気密測定。

それぞれ役割が違います。

気密測定と組み合わせる方法もある

住宅の性能確認では、

気密測定で住宅全体の隙間量を確認。

↓

必要に応じて漏気箇所を探す。

↓

温度差がある条件ではサーモカメラも参考にする。

というように、

複数の方法を組み合わせて施工状態を確認する

考え方があります。

一つの検査ですべてを判断しないことがポイントです。

よくある失敗例

住宅会社から、

「サーモカメラで確認しています」

と聞いて安心。

しかし、

UA値計算。

断熱施工検査。

気密測定。

については確認していなかった。

サーモカメラを使っていること自体が、高性能住宅の証明だと思ってしまった。

原因

サーモカメラを「住宅性能を測定する万能な機械」だと考えてしまったことです。

後悔しないためのチェックポイント

  • サーモカメラを何のために使うか確認したか
  • 適切な温度差で測定しているか
  • 断熱欠損の確認に活用しているか
  • UA値を別に確認したか
  • 断熱施工を現場で確認したか
  • C値を気密測定しているか
  • 一つの検査だけで判断していないか

まとめ

サーモカメラは、

住宅の表面温度の違いを「見える化」できる便利な道具です。

断熱欠損。

熱橋。

窓周辺。

などを確認する手掛かりになる場合があります。

しかし、

サーモカメラだけで住宅性能のすべてが分かるわけではありません。

UA値は計算。

C値は気密測定。

断熱施工は施工中の確認。

サーモカメラは温度分布の確認。

それぞれの検査の役割を理解し、複数の方法で確認する。

これが、完成した住宅の性能をより確実に確認するための考え方です。

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