「高性能住宅なら、普通の家より丈夫だから点検はあまり必要ないですよね?」
高性能住宅というと、
高断熱。
高気密。
高耐震。
高性能な換気設備。
などを備えているため、
「建てた後も安心」
というイメージがあります。
もちろん、最初に高い性能を確保することは重要です。
しかし、
高性能住宅だからメンテナンスフリーになるわけではありません。
むしろ、その性能を30年・40年と維持するためには、
定期的な点検と適切なメンテナンス
が重要です。
住宅を長持ちさせるには、建てた後の点検・メンテナンスまで含めて考えることが重要とされています。
① 外壁・屋根を確認する
住宅は毎日、
雨。
紫外線。
風。
暑さ。
寒さ。
にさらされています。
そのため、
外壁。
屋根。
シーリング。
雨樋。
などは、長期間使用する中で劣化していきます。
問題を早く見つければ、小さな補修で済む場合があります。
だから、
「壊れてから直す」ではなく、「定期的に確認する」
ことが大切です。
② 窓・サッシも確認する
高性能住宅では、
窓性能が非常に重要です。
窓は住宅の熱の出入りに大きく関係する重要な性能部材として扱っています。
長く使う中では、
建具の調整。
パッキン。
開閉状態。
結露の有無。
なども確認します。
窓は断熱性能だけでなく、気密性能にも関係する部分
だからです。
③ 第一種熱交換換気は特にメンテナンスが重要
第一種熱交換換気は、
給気も機械。
排気も機械。
で行います。
さらに熱交換型では、室内から排出する空気が持つ熱を利用しながら換気します。
高性能な設備ですが、
24時間365日動き続ける機械設備
でもあります。
そのため、
フィルター。
ファン。
熱交換器。
給排気口。
ダクトなど。
システムに応じた点検・清掃が必要です。
フィルター交換方法やメンテナンス費用まで確認することを重視しています。
④ 換気設備の「音の変化」にも注意
第一種換気では、ファンを常時運転します。
以前より、
音が大きくなった。
風切り音がする。
振動が気になる。
という場合、
フィルターの目詰まり。
給排気口。
ファン。
などを確認するきっかけになります。
特に寝室では、
換気設備の音が変わっていないか
にも注意しておきたいところです。
⑤ 床下も点検する
床下は普段見えません。
しかし、
水漏れ。
湿気。
配管。
シロアリ。
などを確認する重要な場所です。
見えない場所だからこそ、点検できるようにしておく
ことが重要です。
⑥ 太陽光発電も「付けっぱなし」ではない
太陽光発電を設置する場合も、
発電しているから問題なし
ではありません。
発電量。
パワーコンディショナー。
配線。
設備状態。
などを確認します。
太陽光は「付けるかどうか」だけではなく、将来のメンテナンス費用まで考えることを重視しています。
⑦ 地震後の確認も重要
耐震等級3の住宅でも、
大きな地震を経験した後は、
外壁。
基礎。
建具。
構造部分。
などについて、必要に応じて確認することが大切です。
耐震性能を確保したうえで制震を組み合わせ、繰り返す地震まで考えることを重視しています。
よくある失敗例
「高性能住宅だから安心」
と、建ててからほとんど点検しなかった。
10年以上経って、
換気フィルター。
外壁。
床下。
設備。
を初めて詳しく確認。
もっと早く点検しておけばよかった部分が見つかった。
原因
「高性能=メンテナンス不要」と考えてしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 定期点検のスケジュールを確認したか
- 外壁・屋根を点検するか
- 窓・サッシを確認するか
- 第一種換気をメンテナンスしているか
- 換気設備の運転音も確認しているか
- 床下を点検できるか
- シロアリ点検を行うか
- 太陽光設備を確認するか
- 点検記録を残しているか
まとめ
高性能住宅は、
「メンテナンスしなくても性能が続く家」ではありません。
大切なのは、
高い初期性能を、点検・メンテナンスによって長く維持すること。
断熱。
気密。
換気。
耐震。
設備。
これらを建てた瞬間だけで終わらせない。
「高性能な家を建てる」+「高性能な状態を維持する」。
この両方がそろって、長く安心して暮らせる高性能住宅になります。
















