「車が入れば、駐車場はできるだけ小さくして庭を広くした方がいいですよね?」
土地の配置計画では、
建物。
庭。
駐車場。
を限られた敷地の中に配置します。
そこで、
「今の車が入れば十分」
と考え、駐車スペースをギリギリまで小さくすることがあります。
しかし駐車場は、
車が停まればいい場所ではありません。
ドアを開ける。
子どもを乗せる。
荷物を降ろす。
雨の日に傘を差す。
自転車が通る。
こうした毎日の動作まで考える必要があります。
「車の幅」だけでは足りない
例えば、
車幅1.8mだから、
2mあれば停められる。
数字上はそう見えるかもしれません。
しかし実際には、
車から降りるためにドアを開けます。
運転席。
助手席。
後部座席。
どこから乗り降りするのか。
まで考えなければなりません。
子育て世帯はさらにスペースが必要
小さなお子さんがいると、
チャイルドシート。
ジュニアシート。
があります。
後部ドアを開けて、
子どもを抱き上げる。
荷物を持つ。
という動作をします。
隣が、
フェンス。
壁。
もう一台の車。
だと、
ドアを十分に開けられない
可能性があります。
スライドドアだから大丈夫?
ミニバンなら、
「スライドドアだから狭くても大丈夫」
と思うかもしれません。
しかし、
運転席。
助手席。
は通常のドアです。
さらに、
買い物袋。
ベビーカー。
アウトドア用品。
などを積み下ろすスペースも必要です。
車種だけで判断しないことが重要です。
車の後ろも必要
駐車場では、
横幅だけでなく、
奥行き
も確認します。
バックドアを開ける。
荷物を降ろす。
ベビーカーを出す。
という動作があります。
車の後ろがすぐ、
道路。
フェンス。
門柱。
では、荷物の出し入れがしにくくなります。
雨の日を想像する
晴れた日に駐車場を見ると問題なくても、
雨の日は、
車を降りる。
傘を開く。
子どもを降ろす。
買い物袋を持つ。
玄関へ移動する。
という動作になります。
玄関までの距離。
屋根。
水たまり。
なども含め、
駐車場から玄関までを一つの動線
として考えます。
今の車だけで決めない
新築時は、
コンパクトカー。
しかし5年後、
子どもが増えてミニバン。
あるいは、
SUV。
へ買い替えるかもしれません。
逆に将来、小さな車へ変える可能性もあります。
家は車より長く使います。
だから、
現在の車種専用の駐車場にしすぎない
ことが大切です。
将来子どもが車を持つ可能性
地方では特に、
夫婦2台。
↓
将来、子どもも1台。
となることがあります。
新築時には必要なくても、
10年後。
15年後。
に3台必要になるかもしれません。
庭の一部を、
将来駐車場へ変更できるようにしておく
という考え方もあります。
駐車場と自転車がぶつからない?
自転車。
子どもの自転車。
バイク。
なども考えます。
車2台は停められる。
でも自転車を置く場所がない。
結果、
車の横へ置き、
毎回移動させないと車を出せない。
ということがあります。
車だけで外構計画を完成させない
ことが重要です。
門柱・宅配ボックスにも注意
駐車場のすぐ横に、
門柱。
ポスト。
宅配ボックス。
を設置。
車のドアを開けるとぶつかる。
ということもあります。
外構図では、
車を停めた状態+ドアを開けた状態
まで確認すると分かりやすくなります。
カーポートの柱も確認する
カーポートを設置する場合、
屋根だけでなく、
柱の位置
が重要です。
柱がドアの横。
バックするときに見えにくい位置。
にあると、毎日の駐車でストレスになる可能性があります。
将来カーポートを後付けする予定なら、その柱位置まで想定して駐車スペースを確保します。
よくある失敗例
庭をできるだけ広くするため、
駐車場を現在の車2台がギリギリ停められる寸法にした。
数年後、
コンパクトカーからミニバンへ買い替え。
車は入る。
しかし、
後部ドアを開けにくい。
子どもの乗り降りが大変。
買い物袋も出しにくい。
「停められるかではなく、使えるかで考えればよかった」
と後悔した。
原因
駐車場を「車を置く面積」と考え、乗る・降りる・荷物を出すという動作まで考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 車を停めるだけの寸法になっていないか
- 運転席ドアを十分開けられるか
- 助手席から降りやすいか
- 子どもをチャイルドシートから降ろせるか
- バックドアを開けられるか
- 雨の日に傘を差せるか
- 玄関まで移動しやすいか
- 将来大きな車へ変更できるか
- 自転車置き場を確保したか
- カーポート・門柱と干渉しないか
まとめ
駐車場で大切なのは、
「何台停まるか」だけではありません。
停める。
ドアを開ける。
子どもを降ろす。
荷物を出す。
玄関まで歩く。
ここまでが駐車場です。
家づくりでは図面上の寸法だけではなく、実際の生活を想像することが重要です。
だから、
「車2台入りますか?」ではなく、「車2台を停めた状態で、家族4人がストレスなく乗り降りできますか?」
と確認する。
停められる駐車場ではなく、使いやすい駐車場。
それが、毎日の小さなストレスを減らすポイントです。
















