「駐車場は2台あれば大丈夫ですよね?」
これは土地探しや間取りの打ち合わせで、本当によくいただく質問です。
確かに現在は2台で十分かもしれません。
しかし住宅会社として24年以上、お客様の暮らしを見てきた私がお伝えしたいのは、
駐車場は「今」ではなく「10年後」で考えることが大切ということです。
例えば、
今は軽自動車1台。
将来ミニバンになる。
子どもが免許を取る。
ご両親が遊びに来る。
友人が来る。
このように生活は必ず変わります。
また、最近は車そのものも大型化しています。
以前は十分だった幅でも、
スライドドアを開けると乗り降りしにくい。
荷物が出せない。
ベビーカーを降ろせない。
というケースもあります。
さらに見落としがちなのが、
駐車のしやすさです。
台数だけではありません。
道路との角度。
前面道路の幅。
バックで入れるのか。
切り返しは必要か。
毎日使う場所だからこそ、
少しのストレスが大きな負担になります。
私は駐車場を設計するとき、
必ず実際の車種を確認します。
将来ミニバンになる予定はあるか。
電気自動車を考えているか。
自転車は何台置くか。
これらまで確認して初めて配置を決めます。
また、
駐車場から玄関までの動線も重要です。
雨の日。
買い物帰り。
小さなお子さまを抱っこしている時。
この状況を想像すると、
駐車場の位置がどれほど重要か分かります。
よくある失敗例
- 車が大きくなって停めにくい
- 来客用スペースがない
- 駐車場から玄関が遠い
- 自転車置場を考えていなかった
- 将来の車を想定していなかった
原因
現在の車だけを基準に計画したことです。
プロとしての考え方
私は駐車場も間取りの一部だと考えています。
家の中だけではなく、
車を降りて玄関へ入るまでが、
毎日の生活動線だからです。
だからこそ、
「停められるか」ではなく、
「毎日気持ちよく使えるか」
を大切にしています。
後悔しないためのチェックポイント
- 将来の車まで考えたか
- ドアを十分開けられるか
- 来客用スペースは必要か
- 自転車置場を確保したか
- 雨の日の動線を確認したか
まとめ
駐車場は、
車を置く場所ではありません。
毎日の暮らしを支える大切な生活空間です。
今だけではなく、
10年後、20年後の家族の暮らしまで想像して計画することが、後悔しない間取りづくりにつながります。
















