「解体工事は金額が大きいので、できるだけたくさんの会社から見積りを取った方がいいですか?」
解体工事では、
複数社を比較することをおすすめします。
ただし、
5社。
10社。
と数を増やせばいいわけではありません。
目安としては、
2〜3社程度から、同じ条件で見積りを取って比較する
と内容を確認しやすくなります。
重要なのは、
「何社取ったか」より「同じ工事内容で比較できているか」
です。
1社だけでは相場が分かりにくい
例えば、
解体見積り250万円。
と言われても、
高い?
安い?
適正?
1社だけでは判断しにくいですよね。
複数社を比較すれば、
その家の解体費がおおよそどの程度になるのか
を判断しやすくなります。
※金額は説明用の例です。
ただし金額だけを並べない
例えば、
A社 180万円
B社 220万円
C社 250万円
なら、
「A社が一番安い」
と考えたくなります。
でも、本当に同じ内容でしょうか?
見積り範囲を確認する
例えばA社は、
建物。
基礎。
だけ。
B社は、
建物。
基礎。
カーポート。
ブロック塀。
庭木。
まで含む。
なら、金額だけでは比較できません。
最初に撤去範囲を決める
見積り前に、
住宅。
物置。
カーポート。
ブロック塀。
フェンス。
庭木。
庭石。
土間コンクリート。
家財。
などについて、
撤去する・残す
を決めます。
その条件を各社へ同じように伝えます。
図面や写真を使う
例えば、
赤色
→ 撤去
青色
→ 残す
というように敷地図や写真へ記入すると、会社ごとの認識違いを減らせます。
特に、
境界付近の塀。
庭木。
水道メーター。
既存配管。
などは明確にします。
「一式」を分解してもらう
見積書が、
解体工事一式 200万円
だけ。
これでは比較しにくいですよね。
できれば、
建物解体。
基礎撤去。
養生。
廃材運搬・処分。
外構撤去。
庭木。
家財。
アスベスト関連。
整地。
などを確認します。
坪単価だけで比較しない
「A社は坪4万円」
「B社は坪5万円」
だけでは判断できません。
坪単価に、
基礎。
養生。
処分。
外構。
が含まれているかが違う場合があります。
最終的に何を撤去して、いくらなのか
で比較します。
アスベスト関連条件もそろえる
A社
→ 調査費込み
B社
→ 調査費別
C社
→ 対象建材が見つかった場合の費用は別
ということもあります。
事前調査と、その後の対応を分けて確認します。
家財処分も別に確認
家の中に、
タンス。
ベッド。
家具。
家電。
などが残っている。
これを含む会社と含まない会社では金額が違います。
家財を空にした状態で比較するのか
も統一します。
地中埋設物の扱いを聞く
解体後、
古い基礎。
コンクリート。
浄化槽。
その他の埋設物。
などが見つかる場合があります。
事前に確認できない部分について、
追加料金をどう決めるのか
を聞いておきます。
近隣対策も比較する
養生。
散水。
工事時間。
工事車両。
近隣挨拶。
苦情対応。
など。
同じ解体でも対応内容が違うことがあります。
建替え後も同じ場所に住むなら重要です。
安い理由・高い理由を聞く
A社だけ極端に安い。
その場合、
「なぜ他社より安いんですか?」
と聞いて構いません。
逆に高い会社にも、
「どの工事が高いんですか?」
と聞きます。
価格差の理由を説明できる会社
の方が比較しやすくなります。
住宅会社経由とも比較する
解体会社へ直接依頼。
住宅会社経由。
両方を比較する方法もあります。
直接依頼なら費用を抑えられる可能性があります。
住宅会社経由なら、
解体。
地盤調査。
新築着工。
まで工程管理をまとめやすい可能性があります。
価格差より「責任範囲」も見る
例えば、
解体後に地中物が出た。
既存配管を壊した。
残す予定の塀を傷つけた。
境界付近で問題が起きた。
そのとき、
誰が対応するのか
を確認します。
5社・10社取れば安心?
会社数を増やしすぎると、
現地立会い。
見積り説明。
条件調整。
に時間がかかります。
まず2〜3社程度で比較し、内容に大きな差がある場合に追加で確認する方法でもいいでしょう。
よくある失敗例
解体見積りを3社取得。
180万円。
220万円。
250万円。
迷わず180万円の会社へ。
ところが、
カーポート。
庭木。
家財。
一部外構。
が別途。
最終的には差がほとんどなくなった。
「最初の見積金額ではなく、同じ撤去範囲で比較すればよかった」
と感じた。
※金額は説明用の例です。
チェックポイント
- 2〜3社程度を比較したか
- 全社が現地確認したか
- 撤去範囲を統一したか
- 残す物を明確にしたか
- 見積り内訳を確認したか
- アスベスト関連条件をそろえたか
- 家財処分条件をそろえたか
- 地中物の追加条件を確認したか
- 近隣対応を比較したか
- 最終総額で比較したか
まとめ
解体見積りは、
2〜3社程度を比較する
と判断しやすくなります。
ただし、
「3社取れば安心」ではありません。
大切なのは、
同じ家
+同じ撤去範囲
+同じ残す物
+同じ家財条件
で比較すること。
解体会社へ、
「総額はいくらですか?」だけではなく、「この金額に入っていない工事と、追加費用になる可能性がある項目を全部教えてください」
と聞く。
見積りの一番安い会社ではなく、最終的にいくらになるかが分かる会社を選ぶ。
これが相見積りのポイントです。
















