「物置は必要になったら、空いている場所に後から置けばいいですよね?」
タイヤ。
アウトドア用品。
キャンプ道具。
工具。
子どもの外遊び用品。
ガーデニング用品。
防災用品。
新築後に増えていく、
屋外で使う物。
そこで欲しくなるのが、
物置・屋外収納
です。
後付けできる設備ですが、
「空いているところへ置けばいい」
と考えていると、住宅設備やメンテナンスを邪魔することがあります。
まず何を収納する?
物置の大きさを決める前に、
収納する物を具体的に書き出します。
例えば、
冬タイヤ4本。
キャンプテーブル。
テント。
BBQ用品。
高圧洗浄機。
脚立。
スコップ。
子どもの自転車用品。
など。
「大きめなら安心」ではなく、
物の寸法から必要サイズを決める
ことが基本です。
タイヤは意外と場所を取る
車2台。
スタッドレスタイヤ8本。
となれば、それだけでもかなりのスペースです。
さらに、
タイヤを平置きするのか。
ラックへ収納するのか。
で必要寸法が変わります。
物置の前にもスペースが必要
物置本体が、
幅2m。
奥行1m。
だから2㎡あれば置ける。
ではありません。
扉を開ける。
荷物を持つ。
大きな物を出す。
ための、
作業スペース
が必要です。
どこに置くかが重要
よくあるのが、
建物の裏側。
家と境界の間。
です。
しかし、
エコキュート。
エアコン室外機。
給排水桝。
雨樋。
外部水栓。
なども、建物周囲にあります。
つまり、
物置は住宅設備と場所の取り合いになる
ことがあります。
エコキュートをふさがない
エコキュートは将来交換する可能性があります。
新築時は搬入できた。
↓
後から大型物置を設置。
↓
交換時にタンクを運び出せない。
これは避けたいところです。
物置設置後も設備交換できる経路
を残します。
室外機の前に置かない
エアコン室外機は、周囲の空気を使って熱交換します。
その前へ物置を設置して、
通風を妨げる。
メンテナンスできない。
という配置は避けます。
室外機計画と外構計画を重ねます。
排水桝の上に置かない
排水桝。
雨水桝。
これらは将来、
点検。
清掃。
修理。
が必要になる可能性があります。
物置を置いた後に、
「この下に桝がありました」
となると大変です。
外壁の点検スペースも残す
物置を外壁ぎりぎりに設置。
すると、
外壁。
基礎。
シーリング。
配管。
などを点検しにくくなる場合があります。
将来の外壁メンテナンスも考えて、
建物との必要な離隔
を確保します。
雨樋の水は大丈夫?
物置屋根へ降った雨。
その水が、
隣地。
建物側。
へ流れないか確認します。
大型物置なら、物置自体にも雨水処理が必要になる場合があります。
地面に置くだけではダメ?
物置は、
水平。
安定。
転倒対策。
などが重要です。
コンクリート。
ブロック。
アンカー。
など、商品・設置条件に合った施工を行います。
特に台風など強風を考える地域では、
転倒・飛散対策
を確認します。
福岡のように台風の影響を考える地域では?
物置そのものが飛ばなくても、
扉。
収納物。
周辺の物。
が強風の影響を受ける可能性があります。
だから、
物置本体+固定+扉の管理
まで考えます。
防災用品を物置に全部入れていい?
飲料水。
非常食。
モバイルバッテリー。
などは、保管温度・湿度などにも注意が必要です。
真夏の物置内部は高温になることがあります。
防災用品だから何でも屋外物置、
とは考えず、
保管条件を確認
します。
毎日使う物を奥に置かない
例えば子どもの外遊び用品。
自転車用品。
毎日使う。
でも物置は家の裏側。
毎回家の周囲をぐるっと回る。
これでは使いにくい。
使用頻度が高い物ほど生活動線に近く
配置します。
キャンプ用品なら車との距離を見る
キャンプへ行く。
↓
物置から大量の荷物を出す。
↓
車へ積む。
物置が駐車場から遠ければ、何往復も必要です。
だから、
物置→車
の動線も重要です。
自転車を入れるなら入口寸法まで確認
物置に自転車を収納したい場合、
物置内部の広さだけでなく、
扉の幅。
段差。
自転車を方向転換できるか。
まで確認します。
「入る面積はある」
と、
実際に出し入れできる
は別です。
家の収納と屋外収納を分けて考える
家の中に置く物。
屋外に置く物。
を整理します。
例えば、
掃除機→室内。
季節家電→室内。
キャンプ用品→物置。
タイヤ→物置。
というように分ける。
すると、
室内収納を必要以上に大きくしなくてもいい
場合があります。
物置を最初から外構予算へ入れる
「後から買えばいい」
と思って資金計画に入れていない。
しかし、
物置。
基礎。
設置工事。
外構調整。
まで含めると一定の費用がかかります。
カーポート。
フェンス。
宅配ボックス。
物置。
まで、
外構総額で考える
ことが重要です。
よくある失敗例
家が完成してから大型物置を購入。
空いていた建物裏へ設置。
しかし、
エコキュートの搬出経路が狭くなった。
排水桝も物置の近く。
さらにキャンプ用品を車へ運ぶには家の反対側まで何往復も必要。
「置ける場所ではなく、使いやすくメンテナンスを邪魔しない場所を選べばよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 収納する物を書き出したか
- タイヤの本数を考えたか
- 物置前の作業スペースを確保したか
- 駐車場との動線を考えたか
- エコキュートをふさいでいないか
- 室外機をふさいでいないか
- 排水桝・雨水桝をふさいでいないか
- 外壁点検スペースを残したか
- 強風・転倒対策を確認したか
- 将来の設備交換経路を残したか
まとめ
物置は、
「余った土地に置く設備」ではありません。
考える順番は、
何を入れる?
↓
どのくらいの頻度で使う?
↓
どこへ運ぶ?
↓
どの大きさが必要?
↓
どこなら住宅設備を邪魔しない?
です。
住宅会社・外構会社へ、
「ここに物置を置けますか?」だけではなく、「ここへ物置を置いても、エコキュート・室外機・排水桝・外壁を20年後に点検・交換できますか?」
と聞いてみる。
さらに、
「キャンプ用品やタイヤを車へ運ぶ動線は使いやすいですか?」
まで確認する。
物置は収納量だけではなく、使う動線と住宅のメンテナンス動線から決める。
これが屋外収納で後悔しないポイントです。
















