「洗濯に関する家事を全部一ヶ所で完結させることはできますか?」
できます。
むしろ洗濯家事をラクにしたいなら、
「洗濯機から物干し場まで何歩?」
だけでなく、
洗濯の全工程を一つのエリアで完結できないか
を考えることが重要です。
理想的には、
脱ぐ
↓
洗う
↓
干す・乾燥する
↓
たたむ・掛ける
↓
しまう
までを近づけます。
従来の洗濯は家中を移動しやすい
例えば、
1階脱衣室で洗う。
↓
2階バルコニーで干す。
↓
1階LDKでたたむ。
↓
2階各部屋へ収納。
これでは、
洗濯するたびに家の上下を何度も移動
します。
洗濯物そのものより、
「運ぶ家事」
が大きな負担になっています。
一ヶ所完結ならどうなる?
例えば、
脱衣室
↓
洗濯機
↓
ランドリー
↓
室内干し・乾燥機
↓
作業カウンター
↓
ファミリークローゼット
という配置。
洗濯物が、
ほぼ同じエリアから出なくなります。
「脱ぐ」から考える
洗濯は洗濯機から始まるわけではありません。
家族が服を脱ぐ。
↓
洗濯カゴへ。
ここから始まります。
各寝室に洗濯カゴ。
↓
親が毎日回収。
では、最初から家事が一つ増えています。
できれば、
家族自身が洗濯場所へ出せる仕組み
を考えます。
洗濯カゴは何個必要?
家庭によって、
白物。
色物。
タオル。
おしゃれ着。
などを分けることがあります。
3種類に分ける家庭なら、
カゴ3個を最初から置けるスペース
を考えます。
床へ並べて通路を狭くしないことも重要です。
「干す」と「乾燥機」を組み合わせる
全部室内干し。
全部乾燥機。
と一つに決めなくても構いません。
例えば、
タオル・下着
→ 乾燥機
シャツ・制服
→ 室内干し
という方法があります。
実際の洗濯方法から必要な設備を決めます。
乾燥機の横に物干しがあると便利
乾燥機に入れられない衣類だけ、
その場でハンガーへ。
これなら、
洗濯物を持って別室へ移動する必要がありません。
乾燥機を採用しても、少量の物干しスペースを残す価値があります。
「たたむ場所」は本当に必要?
ランドリールームといえば、
大きなカウンター。
をつくりたくなります。
でも、
シャツ
→ ハンガーのまま収納
タオル
→ そのまま棚
下着
→ ボックス
なら、
たたむ量はかなり減らせる可能性があります。
だから、
「たたむ場所をつくる」前に「たたまなくていい仕組み」を考える
ことがポイントです。
ファミクロを近づける
乾いた洗濯物を、
家族4人分。
各部屋へ配る。
これは大変です。
ランドリーの隣や近くにファミリークローゼットがあれば、
乾く→そのまま収納
にできます。
でも全部ファミクロに入れる必要はない
例えば、
普段着
→ ファミクロ
下着・パジャマ
→ 脱衣室収納
制服
→ 子ども個別収納
という方法でも構いません。
大切なのは、
使う場所へ最短で戻せること
です。
タオルは浴室の近くで完結させる
洗う。
↓
乾燥。
↓
脱衣室の棚へ。
↓
お風呂で使用。
これならタオルがランドリーエリアからほとんど出ません。
洗濯物ごとに「使う場所」を考える
と、収納場所を決めやすくなります。
アイロンはどこでする?
シャツ。
学校用品。
ハンカチ。
などにアイロンを使う家庭なら、
アイロン台。
アイロン。
コンセント。
一時掛け。
も考えます。
毎週使うなら、ランドリー内で完結できると便利です。
作業カウンターは「高さ」も重要
洗濯物をたたむ。
アイロンをかける。
洗濯物を一時置きする。
なら、作業しやすい高さを考えます。
低すぎると毎日腰を曲げることになります。
一ヶ所に集めすぎると渋滞することもある
朝、
父親は洗面。
母親は洗濯。
子どもは着替え。
全員が、
洗面・ランドリー・ファミクロへ集中。
すると、
家事は短いけれど人が渋滞
する可能性があります。
家族動線との重なりも確認します。
湿気対策も必要
室内干しするなら、
大量の水分が室内へ放出されます。
だから、
換気。
除湿。
空調。
空気の流れ。
まで考えます。
物干し竿を付けただけでは「乾くランドリー」にはなりません。
よくある失敗例
「洗濯を一ヶ所で完結」
するため、大きなランドリールームをつくった。
でもファミクロは廊下の反対側。
タオル収納は洗面。
子どもの服は2階。
さらに大きな作業カウンターはほとんど使わない。
「部屋を大きくするより、洗濯物ごとの行き先を考えればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 脱いだ服をどこへ入れるか
- 洗濯カゴの数を決めたか
- 洗濯機と干す場所が近いか
- 乾燥機を使うか
- 乾燥機に入れない衣類を考えたか
- たたむ家事を減らせないか
- ファミクロが近いか
- タオル・下着収納を考えたか
- 家族動線と渋滞しないか
- 湿気・乾燥方法を考えたか
まとめ
洗濯を一ヶ所で完結させるポイントは、
大きなランドリールームをつくることではありません。
重要なのは、
洗濯物を動かさないこと。
脱ぐ。
↓
洗う。
↓
乾かす。
↓
収納する。
これをできるだけ同じエリアで終わらせる。
住宅会社へ、
「ランドリールームは何帖ですか?」ではなく、「家族4人分の洗濯物が脱衣カゴに入ってから収納されるまで、どこを移動しますか?」
と聞いてみる。
さらに、
「たたむ作業そのものを減らせませんか?」
まで考える。
家事をする部屋をつくるのではなく、家事そのものを減らす場所をつくる。
これが洗濯完結型の間取りで大切なポイントです。
















