「新築ならしばらく修理は必要ないですよね。修繕費の積立は10年くらい経ってからでもいいですか?」
おすすめは、
新築した最初の月から積み立てること。
です。
なぜなら住宅の修繕費は、
毎月少しずつ発生するのではなく、
10年・15年・20年と経過した頃に、まとまって必要になる可能性がある
からです。
毎月いくらが正解?
これは、
「全員月1万円」など一律には決められません。
家の大きさ。
外壁。
屋根。
バルコニー。
給湯器。
エアコン。
換気設備。
太陽光。
蓄電池。
などによって変わります。
まず30年間で必要なものを出す
例えば、
外壁。
屋根。
シーリング。
防水。
給湯器。
エアコン。
換気設備。
食洗機。
IH。
トイレ。
水栓。
太陽光パワコン。
など。
30年間で修理・交換する可能性があるもの
を一覧にします。
住宅設備は建物より早く交換する可能性
家そのものは長く使えても、
住宅設備は永久ではありません。
特に、
給湯器。
エアコン。
食洗機。
IH。
温水洗浄便座。
などは、将来的な修理・交換を考えておきます。
外壁・屋根も考える
住宅設備だけ積み立てて、
外壁。
屋根。
防水。
を忘れないこと。
外部メンテナンスでは、工事内容によって足場が必要になる場合もあります。
「修繕費」と「設備交換費」を分けてもいい
例えば、
住宅修繕積立
→ 外壁・屋根・防水など
設備交換積立
→ 給湯器・エアコン・食洗機など
と分けると管理しやすくなります。
太陽光がある家はパワコンも
太陽光パネルだけを見るのではなく、
パワーコンディショナーの将来的な修理・交換も考えます。
蓄電池がある場合も同様です。
まず「10年・20年・30年」で分ける
例えば、
10年頃まで
設備点検・一部交換の可能性。
10〜20年
給湯器・家電設備・外装等。
20〜30年
さらに設備交換・外装・防水等。
というように整理します。
※実際の時期は製品・材料・使用状況によって異なります。
そこから月額を逆算
例えば仮に、
30年間で修繕・設備交換費として、
540万円を準備したい。
なら、
540万円÷30年
=年間18万円。
18万円÷12か月
=月1万5,000円。
※あくまで積立方法を説明するための例です。
月1万円なら30年で?
単純計算すると、
1万円×12か月×30年
=360万円。
月1万5,000円なら、
540万円。
月2万円なら、
720万円。
です。
ただし物価上昇も考える
今、
給湯器交換○万円。
外壁工事○万円。
だから30年後も同じ。
とは限りません。
人件費。
材料費。
設備価格。
などが変わる可能性があります。
少し余裕を持った積立
を考えます。
修繕費を住宅ローンと同じ感覚で積み立てる
住宅ローンを毎月自動引き落とし。
同じように、
給料日。
↓
修繕専用口座へ自動積立。
という仕組みにすると続けやすくなります。
普通預金と分ける
生活費と同じ口座に入れていると、
旅行。
車。
家電。
などに使ってしまう可能性があります。
住宅メンテナンス専用資金
として分ける方法があります。
ボーナス頼みにしない
「10年後にボーナスで払えばいい」
ではなく、毎月少額でも積み立てます。
将来、
退職。
収入減少。
教育費。
などと修繕時期が重なる可能性もあります。
子育て世帯は特に早く始める
新築から10年後。
子どもが中学生・高校生。
↓
教育費が増える。
↓
同じ頃に給湯器や外装の費用。
ということも考えられます。
だから、
お金に余裕がある新築直後から積み立てる
ことが重要です。
50代・60代も同じ
10年後には、
退職後。
年金生活。
になっている可能性があります。
現役時代から修繕費を準備しておけば、老後の負担を減らせます。
住宅ローン繰上返済だけを優先しない
余裕資金ができた。
↓
全部繰上返済。
↓
手元資金が少ない。
↓
給湯器・外壁の修繕が必要。
では困ります。
修繕資金を確保したうえで繰上返済
を考えます。
「保証があるから積立不要」ではない
長期保証があっても、
経年劣化。
消耗品。
設備交換。
指定メンテナンス。
などは自己負担になる場合があります。
保証と修繕積立は別です。
住宅会社へ長期修繕表を依頼
おすすめは、
「この家の仕様で30年間の修繕予定表を作ってください」
と住宅会社へお願いすることです。
よくある失敗例
新築から10年間、
「まだ新しいから」
と修繕積立をしなかった。
10年を超えた頃から、
給湯器。
エアコン。
外装。
などの費用が重なり始めた。
「月1万円でも新築時から積み立てればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 新築直後から積み立てているか
- 外壁・屋根を考えたか
- 防水を考えたか
- 給湯器を考えたか
- エアコンを考えたか
- 換気設備を考えたか
- 水回り設備を考えたか
- 太陽光設備を考えたか
- 物価上昇も考えたか
- 修繕専用資金として管理しているか
まとめ
毎月いくら積み立てるかは、
「月1万円が正解」ではありません。
考え方は、
30年間で交換・修繕するものを出す
↓
想定費用を合計
↓
30年で割る
↓
さらに12か月で割る
です。
住宅会社へ、
「修繕費はいくら必要ですか?」ではなく、「この家の外壁・屋根・設備・換気・太陽光まで含めた30年間の修繕計画から、毎月の積立目安を出してください」
とお願いする。
修繕費は、壊れてから用意するお金ではなく、入居した日から準備するお金。
これが基本です。
















