「住宅会社の説明で『構造保証』と言われました。具体的にどこを保証してくれるんですか?」
構造保証とは一般的に、
住宅の構造耐力上主要な部分に関する保証
を指します。
簡単にいうと、
家を支える重要な部分
です。
ただし住宅会社独自の保証制度では名称や対象範囲が異なる場合があるため、実際の保証書を確認することが重要です。
どんな部分?
住宅の構造に関係する、
基礎。
柱。
梁。
耐力壁。
床版。
屋根版。
など、住宅を支える重要な部分が関係します。
クロスのひびも構造保証?
例えば、
クロスに細い隙間が出た。
だから構造保証。
とは限りません。
内装の変化と、
構造耐力上の問題は別
です。
気になる場合は住宅会社へ確認します。
ドアが閉まりにくい場合は?
建具の調整だけで直るケースもあれば、別の原因を確認する必要がある場合もあります。
自分で、
「これは構造がおかしい」
と判断せず、住宅会社へ相談します。
基礎にひびが入ったら全部保証?
これも、
ひびがある=すべて構造保証対象
とは限りません。
ひびの状態。
原因。
構造への影響。
保証条件。
などを確認して判断されます。
10年間の瑕疵担保責任
新築住宅では、
構造耐力上主要な部分について、
引き渡しから10年間の瑕疵担保責任
が法律で定められています。
雨水の浸入を防止する部分も同様です。
「構造10年保証」とは?
住宅会社の説明で、
構造10年。
と言われる場合、この法律上の責任と関係する保証制度が含まれていることがあります。
ただし契約内容・保証書を確認します。
20年・30年保証もある
住宅会社によっては、
法律上の10年を超えて、
20年。
30年。
それ以上。
の独自保証制度を設けている場合があります。
長期保証には条件がある場合
例えば、
10年目点検。
↓
必要なメンテナンス。
↓
保証延長。
という制度です。
だから、
「構造30年保証=何もしなくても30年」
とは限りません。
何が保証されるか確認
構造保証では、
どのような不具合が対象?
修理費はどこまで?
調査費は?
免責は?
などを確認します。
経年劣化は?
住宅は年数とともに変化します。
通常の経年変化や、適切な維持管理をしていなかったことによる不具合などは、保証対象外となる場合があります。
保証書の条件を確認します。
地震で壊れたら構造保証?
地震。
台風。
洪水。
などの自然災害による損害は、通常の住宅保証とは別の扱いになる場合があります。
地震なら、
地震保険。
火災・風災等なら、
火災保険。
などの補償内容も確認します。
構造保証と耐震等級は別
ここも重要です。
構造保証が長い=耐震性能が高い
という意味ではありません。
耐震性能は、
耐震等級。
構造計算。
設計・施工。
などを別に確認します。
「保証があるから耐震等級は気にしない」は違う
保証は、
不具合が起きた場合の制度。
耐震性能は、
地震に対してどのように設計されているか。
です。
建てる前の性能と、建てた後の保証を分けて考える
ことが重要です。
保証より施工品質も重要
長い保証があるから、
施工は確認しなくていい。
ではありません。
構造計算。
現場検査。
施工管理。
など、新築時の品質管理も重要です。
点検口をふさがない
将来、
床下。
小屋裏。
などを確認するための点検口がある場合、収納物で完全にふさがないようにします。
点検できる状態を保ちます。
異常を感じたら早めに連絡
例えば、
急に床が傾いたように感じる。
大きなひびが出た。
建具が一斉に閉まりにくくなった。
など、気になる変化があれば、
定期点検まで待たず住宅会社へ相談
します。
写真を残す
気になるひび等があれば、
日付。
場所。
写真。
を残します。
時間とともに変化しているのか確認しやすくなります。
よくある失敗例
「構造30年保証だから、家に起きる不具合は30年間全部保証される」
と思っていた。
実際には、
内装。
設備。
自然災害。
経年変化。
などは別の保証・保険だった。
「構造保証が何を保証するものなのか確認すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 構造保証の対象部位を確認したか
- 初期保証期間を確認したか
- 延長保証を確認したか
- 延長条件を確認したか
- 保証対象外を確認したか
- 自然災害の扱いを確認したか
- 耐震性能と保証を分けて考えたか
- 定期点検を受けているか
- 気になる変化を記録しているか
- 保証書を保管しているか
まとめ
構造保証とは、
「家のすべてを保証する制度」ではありません。
基本的には、
家を支える構造耐力上主要な部分
に関係する保証です。
だから住宅会社へ、
「構造保証は何年ですか?」だけではなく、「具体的にどの部位・どんな不具合が対象で、保証対象外は何か、延長するための条件は何か教えてください」
と聞く。
そして、
耐震性能と構造保証を混同しない。
高い構造性能で建てること+適切に点検すること+保証内容を理解すること。
この3つを分けて考えることが、長く安心して暮らすためのポイントです。
















