「在宅ワークもあるので、書斎を作った方がいいですか?」
ここ数年で、とても増えたご相談です。
働き方が変わり、自宅で仕事をする機会が増えたことで、書斎への関心も高まりました。
しかし、住宅会社として24年以上、お客様の暮らしを見てきた私がお伝えしたいのは、
「書斎が必要か」ではなく、「集中できる場所が必要か」を考えることです。
例えば、毎日在宅勤務をする方なら、独立した書斎はとても価値があります。
オンライン会議。
資料作成。
電話対応。
静かな環境が必要な仕事では、大きなメリットになります。
一方で、月に数回しか使わないのであれば、専用の部屋を作るより、リビングの一角や階段下、寝室の一部にワークスペースを設ける方が、家全体を有効に使える場合もあります。
実際に、
「立派な書斎を作ったけれど、結局ほとんど使っていない。」
というご相談もあります。
その一方で、
「小さなカウンターだけど、とても使いやすい。」
という声も多くいただきます。
つまり重要なのは、広さではありません。
使う頻度と目的です。
さらに、書斎は仕事だけの場所ではありません。
読書をする。
趣味を楽しむ。
資格の勉強をする。
家計簿を書く。
こうした時間を大切にしたい方にとっても、価値のある空間になります。
私はお客様に、
「書斎ではなく、自分だけの居場所を考えましょう。」
とお話ししています。
その方の暮らし方に合わせて、最適な広さや場所を一緒に考えることが大切です。
よくある失敗例
- 広い書斎を作ったが使わなかった
- 家族との距離が遠くなった
- 収納が足りなくなった
- 在宅ワークが終わり物置になった
- 将来の使い方を考えていなかった
原因
流行や一時的な働き方だけで判断したことです。
プロとしての考え方
私は書斎を設計するとき、
「毎日使う場所ですか?」
と必ず確認します。
毎日使うなら独立型。
たまに使うなら多目的スペース。
このように暮らし方に合わせて提案しています。
後悔しないためのチェックポイント
- 使用頻度はどれくらいか
- 仕事以外にも使えるか
- 家族との距離感は適切か
- 将来も活用できるか
- 必要以上に広くしていないか
まとめ
書斎は、流行だから作るものではありません。
自分の時間を大切にするための場所です。
本当に必要なのは、「書斎」という部屋ではなく、
あなたの暮らしに合った、集中できる居場所なのです。
















