「同じ断熱材を使えば、どの住宅会社が建てても性能は同じですよね?」
これは性能編で特に重要なポイントです。
答えは、
同じ断熱材を使っても、完成する住宅の性能が同じになるとは限りません。
なぜなら断熱材は、
商品そのものの性能+現場の施工品質
によって本来の性能を発揮するからです。
設計どおり施工できているかを確認することの重要性を取り上げています。
高性能な断熱材でも施工が悪ければ意味がない
例えば高性能な断熱材を採用しても、
隙間がある。
必要な厚みがない。
断熱材が途中で切れている。
配管まわりが処理されていない。
窓まわりに隙間がある。
という状態なら、本来想定した性能を十分に発揮できません。
つまり、
カタログ性能=完成した家の性能ではない
ということです。
特に複雑な部分で差が出る
施工品質を確認したいのは、
窓まわり。
コンセントまわり。
配管・配線の貫通部。
柱・梁。
筋かい。
壁と床。
壁と屋根。
などです。
住宅には単純な壁だけでなく、多くの取り合い部分があります。
こうした細かな部分を丁寧に施工できるか
で差が出ます。
断熱と気密はセットで考える
断熱材がきれいに施工されていても、住宅に多くの隙間があれば、冷暖房した空気が外へ逃げたり、外気が入り込んだりします。
UA値とC値はセットで考えるべきだとしています。
だから、
断熱施工+気密施工
の両方を見る必要があります。
完成すると見えなくなる
断熱施工で難しいのは、
完成後には壁の中へ隠れてしまうこと
です。
だからこそ、
施工中に検査しているか。
写真を残しているか。
現場で断熱材の状態を確認しているか。
など、住宅会社の施工管理体制も重要になります。
最後は気密測定で確認する
気密測定を、
設計どおり施工できているかを確認する検査
として位置づけています。
断熱材そのものの施工状態をC値だけで評価することはできませんが、住宅全体の気密施工が適切に行われたかを確認する重要な指標になります。
だから、
「高気密です」という説明だけではなく、実際に測定しているか
を確認することが大切です。
よくある失敗例
A社もB社も同じ断熱材。
「それなら性能も同じだろう」
と価格だけで比較した。
しかし一方は、
施工中の検査あり。
全棟気密測定あり。
もう一方は、
施工後の確認なし。
気密測定なし。
それでも、
「同じ断熱材だから同じ性能」と判断してしまった。
原因
断熱材の商品性能と、完成した住宅の性能を同じだと考えてしまったことです。
「100点の設計図でも、施工が60点なら完成する家も60点」という考え方が示されています。
後悔しないためのチェックポイント
- 断熱施工の基準が決まっているか
- 施工中に検査しているか
- 断熱材の厚みを確認しているか
- 隙間・欠損をチェックしているか
- 気密施工まで確認しているか
- 全棟気密測定を行っているか
- C値の実測値を見せてもらえるか
- 施工写真を残しているか
まとめ
断熱材は、
「何を使うか」と同じくらい「どう施工するか」が重要です。
高性能な材料を使っても、施工が不十分なら本来の性能は発揮できません。
だから住宅会社を比較するときは、
「どんな断熱材ですか?」だけではなく、「その性能を現場でどう確認していますか?」
と聞いてください。
材料。
設計。
施工。
検査。
そして実測。
このすべてがそろって初めて、設計した住宅性能を実際の住まいで実現できる可能性が高まります。
















