「24時間換気って、フィルターだけ掃除しておけば大丈夫ですよね?」
第一種熱交換換気を採用すると、
「フィルター掃除が必要です」
という説明を受けると思います。
しかし確認したいのは、
フィルターだけではありません。
換気システムには、
外気取入口。
フィルター。
ファン。
熱交換器。
給排気口。
ダクト。
などがあります。
設備によって構成は違いますが、
どこを誰が、どのくらいの頻度でメンテナンスするのか
を新築時に理解しておくことが大切です。
まず「自分で掃除する場所」を聞く
住宅会社へ最初に聞いてほしいのは、
「私が自分で掃除する場所を全部教えてください」
です。
例えば、
外気側フィルター。
室内側フィルター。
排気口。
給気口。
など。
説明書を渡されるだけではなく、できれば実際の設備を使って、
外す→掃除する→戻す
まで見せてもらうと分かりやすくなります。
掃除頻度は一律ではない
「半年に1回で大丈夫」
とは一概に言えません。
設備。
フィルター。
周辺環境。
使用状況。
などによって異なります。
交通量が多い場所。
虫が多い場所。
花粉の多い時期。
などでは、汚れ方が変わる可能性があります。
基本は、
採用する機器の取扱説明書に従う
ことです。
熱交換器も確認する
熱交換換気には、
熱交換素子・熱交換器
があります。
ここで排気と給気の間の熱交換を行います。
機種によって、
清掃する。
交換する。
専門業者が点検する。
など方法が異なります。
だから、
「熱交換器は何年間何もしなくていいですか?」ではなく、「どんな点検が必要ですか?」
と確認します。
ファンも機械設備
換気設備には、
モーター。
ファン。
があります。
24時間365日運転する設備です。
住宅そのものと同じ期間、
一度も故障・交換せず使えるとは限りません。
だから、
ファンやモーターが故障した場合、部品交換できるのか
を確認します。
本体は何年使える?
ここで注意したいのは、
「耐用年数○年だから、その年数で必ず壊れる」
という意味ではないことです。
使用条件。
メンテナンス。
製品。
によって変わります。
重要なのは、
いつ壊れるかを当てることではなく、
壊れたとき交換できる設計になっていること
です。
天井裏に本体がある場合
第一種換気本体を、
天井裏。
小屋裏。
などに設置するケースがあります。
この場合、
フィルターは掃除できる。
でも、
本体交換時に点検口から出せない。
では困ります。
だから、
点検口の大きさ>交換する設備の搬出条件
まで確認します。
床下にある場合は?
床下設置タイプでも同じです。
床下点検口から、
人が入れるか。
本体まで移動できるか。
部品を交換できるか。
将来本体を搬出できるか。
を確認します。
ダクトはどうする?
ダクト式換気の場合、
「ダクトの中は掃除しなくていいの?」
という疑問があります。
必要な点検・清掃方法はシステムによって異なります。
重要なのは、
「汚れません」と言われて終わらないこと。
なぜ汚れにくいのか。
フィルターはどこにあるのか。
万一汚れた場合に点検できるのか。
まで確認します。
給排気口も汚れる
室内の給気口・排気口には、
ほこりなどが付くことがあります。
特に排気側では、室内のほこりを吸い込む場合があります。
だから、
天井。
壁。
床。
どこに給排気口があるのか。
自分で掃除できる高さか
も確認します。
業者メンテナンスはいくら?
自分でできる掃除。
専門業者へ依頼する点検。
部品交換。
本体交換。
を分けて考えます。
例えば、
5年。
10年。
15年。
でどんな点検・費用を想定しているのか。
住宅会社へ聞いてみると、長期的な維持費を考えやすくなります。
メーカーが変わったら交換できる?
長期間使う住宅では、
将来同じ換気設備が販売されているとは限りません。
だから、
本体交換時に、
同じメーカーの後継機しか入らないのか。
別の設備へ変更できるのか。
ダクトや開口寸法はどうなるのか。
なども確認しておくと安心です。
よくある失敗例
第一種熱交換換気を採用。
契約時には、
「年に数回フィルターを掃除してください」
という説明だけだった。
10年以上経って本体の点検を考えたところ、
天井裏の奥に設置されており、作業しにくい。
熱交換器やファンの交換についても詳しく知らなかった。
「フィルター掃除だけでなく、本体交換まで聞いておけばよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 自分で掃除する場所を確認したか
- フィルターの清掃・交換頻度を確認したか
- 熱交換器の点検方法を確認したか
- ファン・モーターを交換できるか
- 本体の設置場所を確認したか
- 点検口の大きさを確認したか
- ダクトの点検方法を確認したか
- 給排気口を掃除できるか
- 業者メンテナンス費を確認したか
- 将来、本体を交換できるか
まとめ
換気設備は、
付けた瞬間の熱交換率だけで選ばないこと。
24時間。
365日。
10年。
20年。
と使います。
だから、
掃除できる。
点検できる。
修理できる。
交換できる。
ここまでが換気設備の性能です。
住宅会社へ、
「フィルターはどこですか?」だけではなく、「10年後にファンが故障したら、どこから交換しますか?本体交換なら家を壊さず取り出せますか?」
まで聞いてみる。
高性能な設備を選ぶだけでなく、その性能を長く維持できる家にする。
これが、換気設備で後悔しないための重要なポイントです。
















