「住宅会社から建物の見積りをもらいました。ほかに何を予算に入れておけばいいですか?」
建替えで予算オーバーしやすい原因の一つが、
建物本体以外の費用を後から知ること
です。
建物価格が予算内でも、
最終的な支払額は違うことがあります。
そこで、建替えでは最初に、
「見積りに入っているもの・入っていないもの」
を分けます。
① 解体費
まず既存住宅の解体です。
建物だけではなく、
基礎。
物置。
カーポート。
ブロック塀。
庭木。
庭石。
などをどこまで撤去するのか確認します。
② アスベスト関連
一定の解体・改修工事では、法令に基づく事前調査等が必要になります。
調査結果によって対象建材が確認されれば、適切な除去・処分が必要になり、費用が増える場合があります。
Q49・Q50で詳しく扱います。
③ 家財処分
タンス。
ベッド。
ソファ。
冷蔵庫。
大量の衣類。
など。
解体費とは別に処分費が必要になる場合があります。
特に長期間住んだ家では、家財量を早めに確認します。
④ 仮住まい費
家賃だけではありません。
契約時の初期費用。
駐車場。
更新・延長時の条件。
なども確認します。
建替え工期に余裕を持った期間で考えることが重要です。
⑤ 引っ越し費
建替えでは一般的に、
現在の家→仮住まい
仮住まい→新居
の2回を考えます。
荷物量。
距離。
時期。
によって費用は変わります。
⑥ トランクルーム等
仮住まいが狭い場合、
家具。
季節用品。
思い出の品。
などを一時保管する費用が必要になる場合があります。
⑦ 付帯工事
住宅会社によって見積りの区分は異なりますが、
給排水。
電気。
仮設。
屋外配管。
などが本体工事とは別に計上されることがあります。
何が本体価格に含まれているのか
を必ず確認します。
⑧ 地盤関連費
地盤調査の結果によって、補強工事等が必要になる場合があります。
金額を事前に確定できない場合は、
資金計画に予備費を持たせる
ことも重要です。
⑨ 水道関連
古い住宅では、
給水管。
水道メーター。
引込管。
口径。
などを確認します。
新築に合わせて変更・更新が必要になるケースがあります。
⑩ 外構
駐車場。
アプローチ。
フェンス。
門柱。
庭。
照明。
など。
「家は完成したけれど外構予算がない」
とならないよう、最初から総額へ入れます。
⑪ 照明・カーテン・エアコン
住宅会社の標準仕様によっては、
一部の照明。
カーテン。
エアコン。
家具。
などが別途になることがあります。
入居直後に必要なものは事前に確認します。
⑫ 登記費用
建替えでは状況に応じて、
既存建物の滅失に関する登記。
新築建物の登記。
抵当権関係。
などの手続きが関係します。
必要な登記と費用は案件ごとに確認します。
⑬ 住宅ローン関連費用
住宅ローンを利用するなら、
金融機関の手数料。
保証に関する費用。
抵当権設定関係。
つなぎ資金等。
など、商品・借入方法によって費用が発生する場合があります。
⑭ 火災・地震保険など
新居の保険も資金計画に入れておきます。
補償内容や契約期間によって保険料は変わります。
⑮ 税金・各種手続き
建替えでは、
税金。
申請。
証明書。
専門家への依頼。
などが関係する場合があります。
土地・建物の名義や資金援助が絡む場合は、早めに専門家へ確認します。
「諸費用○○万円」だけでは確認不足
見積書に、
諸費用 一式
と書いてある。
これだけでは、
何が入っている?
何が入っていない?
が分かりません。
項目ごとに確認します。
予備費も考える
建替えは既存住宅・既存土地を扱います。
解体後に、
想定外の地中物。
既存設備。
地盤。
などが判明する可能性もあります。
すべての予算を契約金額いっぱいまで使わず、
想定外へ対応できる余裕
を残しておくことも大切です。
よくある失敗例
建物見積りは予算内。
契約後、
「外構は別です」
「エアコンは別です」
「仮住まいは含まれていません」
「解体の追加費用があります」
と費用が増えていった。
「契約前に入っていない費用一覧をもらえばよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 解体費
- アスベスト関連
- 家財処分
- 仮住まい
- 引っ越し2回
- 荷物保管
- 付帯工事
- 地盤関連
- 水道関連
- 外構
- 照明・カーテン・エアコン
- 登記
- ローン関連
- 保険
- 予備費
まとめ
建替えでは、
「見積書に何が入っているか」以上に、「何が入っていないか」を確認すること
が重要です。
住宅会社へ、
「この見積り以外に、入居までに私たちが支払う可能性がある費用を全部一覧にしてください」
とお願いする。
さらに、
金額未確定の項目も「0円」にせず、未確定として残す。
解体。
地盤。
仮住まい。
外構。
登記。
などを後から追加するのではなく、
最初から建替え総額の中で見える化する。
これが、建替えで予算オーバーを防ぐ重要なポイントです。
















