よくある質問

建替えならバリアフリーにするべき?

「50代・60代で建替えるなら、最初から全部バリアフリーにした方がいいですか?」

結論からいうと、

将来を考えたバリアフリー設計はおすすめです。

ただし、

「高齢者住宅のような設備を全部付ける」必要はありません。

重要なのは、

今の暮らしにも便利で、年齢を重ねても使いやすい設計

にすることです。

まず段差を減らす

バリアフリーで基本になるのは、

生活動線の段差をできるだけ少なくすること。

LDK。

寝室。

トイレ。

洗面。

などを移動しやすくします。

小さな段差も考える

大きな階段だけでなく、

部屋の敷居。

水回り。

玄関周辺。

なども確認します。

年齢を重ねると、小さな段差でもつまずきやすくなる可能性があります。

平屋なら自動的にバリアフリー?

いいえ。

平屋でも、

玄関に大きな段差。

トイレが狭い。

建具が使いにくい。

駐車場から階段。

なら、老後に不便になる可能性があります。

外から家の中まで見る

重要なのは、

駐車場

玄関

LDK

寝室

トイレ・浴室

まで一連の動線で考えることです。

玄関の段差をどうする?

日本の住宅では、玄関に上がり框があります。

完全に段差ゼロだけが正解ではありません。

高さ。

手すり。

腰掛け。

将来のスロープ。

などを考えます。

ベンチがあると便利

玄関で、

靴を履く。

脱ぐ。

荷物を置く。

ときに腰掛けられる場所があると、年齢を問わず便利です。

引き戸は今から便利

引き戸は老後だけの設備ではありません。

開閉スペースを取りにくく、日常でも使いやすい場所があります。

今便利=老後も便利

という設備を優先します。

トイレは狭くしすぎない

コンパクト住宅でも、

トイレを極端に狭くするのは慎重に。

将来、

手すり。

介助。

が必要になった場合を考えます。

廊下は「広く」より「短く」

バリアフリーだから、

広い廊下をたくさん作る。

ではありません。

移動そのものを減らすため、

廊下を短くする

という考え方も重要です。

洗濯もバリアフリー

洗濯機。

干す。

収納。

が遠い。

階段を使う。

では毎日の負担になります。

老後のバリアフリーは、

家事動線を短くすること

も含まれます。

キッチンも考える

大きなキッチンだから便利。

とは限りません。

冷蔵庫。

シンク。

コンロ。

収納。

の移動距離を短くし、無理なく使える配置を考えます。

高い収納を作りすぎない

脚立が必要な収納。

天井近くの棚。

などは、年齢を重ねると使いにくくなる可能性があります。

普段使う物は手の届く範囲

へ収納します。

手すりは必要な場所を想定

今すぐ必要でなければ、

将来設置できる下地を準備。

という方法があります。

特に、

玄関。

トイレ。

浴室周辺。

などです。

温度のバリアも減らす

バリアフリーというと段差だけを考えがちです。

でも50代・60代の建替えでは、

部屋間の大きな温度差を減らすこと

も重要です。

LDKだけ暖かい家にしない

暖房したLDK。

寒い廊下。

さらに寒い脱衣室。

という環境ではなく、断熱・気密・冷暖房計画を含めて家全体の快適性を考えます。

浴室・脱衣室も暖かく

特に冬場は、

寝室。

廊下。

脱衣室。

浴室。

の温度差をできるだけ小さくできる住宅性能を検討します。

「今は元気だから不要」にしない

50代では、

階段も平気。

段差も気にならない。

でも新しい家には20年、30年と住む可能性があります。

今の身体だけを基準にしない

ことが重要です。

逆にやりすぎない

家中に手すり。

必要以上に広い廊下。

大型の介護設備。

などを最初から全部入れる必要はない場合があります。

必要になったとき追加・変更できる設計にします。

よくある失敗例

「まだ55歳だからバリアフリーは早い」

と今の使いやすさだけで設計。

20年後、

玄関の段差。

寝室からトイレまでの距離。

駐車場から玄関までの階段。

が負担になった。

「介護設備ではなく、普通に暮らしやすいバリアフリーを最初から考えればよかった」

と感じた。

チェックポイント

  • 生活動線の段差を減らしたか
  • 玄関を使いやすくしたか
  • 駐車場から玄関まで確認したか
  • 引き戸を検討したか
  • トイレに余裕があるか
  • 廊下を短くできるか
  • 家事動線が短いか
  • 高い収納を減らしたか
  • 将来手すりを追加できるか
  • 家の温度差を抑えられるか

まとめ

50代・60代の建替えなら、

将来を考えたバリアフリーは取り入れておきたいポイントです。

でも、

「介護設備を全部付ける」ことがバリアフリーではありません。

大切なのは、

段差が少ない
+移動が短い
+開け閉めしやすい
+将来変更しやすい
+家の温度差が少ない

ことです。

住宅会社へ、

「高齢者向け住宅にしてください」ではなく、「今の私たちにも使いやすく、80代になっても大きなリフォームをせず暮らせる家にしてください」

とお願いする。

今の便利さと、将来の安心を両立させる。

これが50代・60代の建替えで考えたいバリアフリーです。

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