「住宅ローンの完済が75歳です。65歳から年金生活になっても返済を続けて大丈夫でしょうか?」
結論
年金生活になって住宅ローンが残る場合は、
「年金からローンを払えるか」だけではなく、ローンを払った後に生活費・住宅維持費・老後資金を確保できるか
を確認することが重要です。
現役時代と同じ家計ではない
現役時代は、
給与収入。
↓
住宅ローン。
という家計でも、
退職後は収入構造が変わる可能性があります。
そのため住宅ローン契約時から、
退職後の家計
を別に作っておきます。
まず年金等の手取りを確認
確認するのは、
「年金はいくらもらえる予定?」
だけではありません。
そこから、
生活費。
税・社会保険関係。
住宅費。
車。
その他の支出。
を差し引いて考えます。
ローン以外の住宅費も続く
住宅ローンが月5万円なら、
「老後の住宅費は5万円」
ではありません。
持ち家では、
固定資産税等。
火災・地震保険。
修繕費。
設備交換費。
も必要です。
65歳頃には家も築年数が進んでいる
例えば35歳で新築。
↓
65歳。
家は築30年です。
この頃には、大きな修繕が必要になる可能性もあります。
年金+ローン+修繕が重なる
老後に注意したいのは、
住宅ローン返済
だけではありません。
例えば、
住宅ローン。
+
外壁・屋根修繕。
+
給湯器交換。
+
車買替え。
が重なる可能性があります。
固定資産税も完済後まで続く
住宅ローンを完済しても、住宅を所有している限り固定資産税などの負担は続きます。
だから、
「住宅ローン完済=住宅費0円」ではありません。
65歳時点の残債を確認
例えば75歳完済なら、
65歳時点で、
あと10年間。
いくら残っている?
毎月いくら返す?
を確認します。
完済年齢より「退職時残高」
住宅ローン契約時には、
75歳完済。
80歳完済。
という最終年齢だけでなく、
60歳・65歳時点のローン残高
を見ます。
一部繰上返済も検討
退職前に十分な貯蓄ができた場合、
一部繰上返済によって、
毎月返済を減らす。
完済時期を早める。
という方法もあります。
ただし老後資金を使いすぎないことが前提です。
家を維持できるかまで考える
住宅ローンを返済するために、
修繕を先延ばし。
エアコン交換を我慢。
外壁の劣化を放置。
となれば、安心して暮らせる家とは言えません。
50代から建替える場合は特に重要
例えば55歳で建替え。
↓
75歳完済。
なら、
65歳以降10年間の返済があります。
同時に70歳頃から設備交換が出始める可能性もあります。
チェックポイント
- 退職後の手取り収入を確認したか
- 65歳時点のローン残高を確認したか
- 固定資産税等を考えたか
- 保険を考えたか
- 修繕費を確保したか
- 設備交換費を考えたか
- 車の買替えを考えたか
- 老後資金を使いすぎないか
まとめ
年金生活で住宅ローンが残るなら、
「年金でローンを払える?」だけでは不十分です。
見るのは、
年金等の収入
-生活費
-税・保険
-住宅修繕
-設備交換
-住宅ローン
です。
住宅会社・金融機関には、
「75歳完済でも大丈夫ですか?」ではなく、「65歳以降の年金生活で住宅ローンと修繕費を払いながら、80歳時点で現金はいくら残りますか?」
と相談する。
老後の住宅計画で大切なのは、ローンを完済することだけではありません。
完済するまで、そして完済した後も無理なく家を維持できること。
ここまで考えて返済計画を作ることが重要です。
















