「玄関からLDKにすぐ入れる間取りなら、帰宅動線は良いですよね?」
帰宅動線で大切なのは、
玄関からリビングまで近いこと
だけではありません。
実際の帰宅時には、
靴。
上着。
バッグ。
ランドセル。
水筒。
買い物袋。
郵便物。
場合によっては、
ベビーカー。
外遊び用品。
まで持っています。
だから考えたいのは、
玄関→片付け→手洗い→着替え→LDK
までの流れです。
まず「誰が、何を持って帰るか」を考える
例えば共働き家庭の夕方。
母親
→ 買い物袋+仕事バッグ
父親
→ 仕事バッグ+上着
小学生
→ ランドセル+水筒+給食袋
園児
→ 保育園バッグ+上着
全員が同じ玄関から帰ってきます。
ここで定位置がなければ、
荷物がそのままLDKへ流れ込みます。
帰宅動線の基本は「持ち込まない」
玄関から、
上着を掛ける。
↓
バッグを置く。
↓
ランドセルを置く。
↓
手を洗う。
↓
必要な物だけLDKへ。
という流れにすると、
リビングへ物が入りにくくなります。
つまり、
片付けを後からするのではなく、帰宅途中で終わらせる
ことがポイントです。
上着は玄関近く
帰宅。
↓
上着を脱ぐ。
↓
2階のクローゼットへ持っていく。
これは毎日だと面倒です。
玄関近くに、
コート。
ジャケット。
子どもの上着。
を掛けられる場所があれば、
脱いだ瞬間に片付けられます。
バッグ類も「帰宅時の定位置」をつくる
仕事バッグ。
ランドセル。
習い事バッグ。
保育園バッグ。
などは、
翌日また使う可能性が高い物です。
だから、
毎日使うバッグを奥深く収納しない
ことも大切です。
玄関〜LDKまでの途中に、
一人一か所、
定位置をつくると使いやすくなります。
手洗いは帰宅動線上にあると便利
帰宅。
↓
LDKへ入る。
↓
「手を洗ってきて!」
↓
洗面へ戻る。
だと一度行き来します。
玄関からLDKまでの途中に洗面があれば、
帰宅→手洗い→LDK
が自然になります。
ただし、無理に玄関手洗いを追加する必要はありません。
普段使う洗面台が動線上なら十分な場合もあります。
水筒・給食袋はキッチンへ
子どもが帰宅。
水筒。
給食袋。
弁当箱。
などはキッチンへ持っていきます。
そのため、
ランドセル置場からキッチンまで極端に遠いと、
親が毎日取りに行くことになります。
子ども自身が、
帰宅途中でキッチンへ持っていける動線
を考えます。
買い物袋は別ルートでもいい
家族の帰宅動線と、
買い物後の動線。
は必ずしも同じでなくて構いません。
例えば、
玄関
→ 家族は手洗い・収納へ
一方、
買い物袋
→ パントリー・キッチンへ
という分け方もできます。
大切なのは、
荷物の種類ごとにゴールを決めること
です。
「ただいま動線」を一本につなげる
子どもの場合なら、
玄関
↓
靴を脱ぐ
↓
上着を掛ける
↓
ランドセルを置く
↓
水筒をキッチンへ
↓
手洗い
↓
LDK
この流れが自然だと、
「上着掛けて」
「ランドセル片付けて」
「手を洗って」
を毎日何度も言う必要を減らしやすくなります。
回遊動線にしなくてもいい
玄関。
洗面。
ファミクロ。
パントリー。
キッチン。
を全部回遊できるようにすると便利そうですが、
その分、
通路。
扉。
が増えます。
重要なのは、
回れることではなく、帰宅後に戻らなくていいこと。
です。
泥だらけの子どもはどうする?
外遊び。
部活。
雨の日。
などでは、子どもが泥だらけで帰宅することもあります。
その場合、
玄関から浴室・洗面へ行くまでに、
LDKを通らなくて済む動線があると便利です。
よくある失敗例
玄関からLDKが近いことを重視。
でも、
上着収納は2階。
ランドセル置場なし。
手洗いはLDK奥。
結果、
帰宅すると、
ソファに上着。
床にランドセル。
ダイニングに水筒。
「LDKまでの距離より、LDKへ入る前の動線を考えればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 家族が帰宅時に持っている物を書き出したか
- 上着置場があるか
- バッグの定位置があるか
- ランドセル置場があるか
- 手洗いまで自然に行けるか
- 水筒をキッチンへ持っていけるか
- 買い物袋の動線を考えたか
- 泥汚れ動線を考えたか
- LDKへ不要な物を持ち込まない仕組みがあるか
- 帰宅後に同じ場所を戻らないか
まとめ
帰宅動線で重要なのは、
「玄関からリビングまで何歩か」ではありません。
帰宅した瞬間に持っている物を、
どこで脱ぐ?
どこに置く?
どこで洗う?
どこへ持っていく?
まで決めることです。
住宅会社へ、
「玄関からLDKは近いですか?」ではなく、「家族4人が夕方同時に帰宅したとき、上着・バッグ・ランドセル・水筒・買い物袋はそれぞれどこへ行きますか?」
と聞いてみる。
帰宅してから片付ける家ではなく、帰宅する途中で片付く家。
これが、子育て家庭の帰宅動線で大切なポイントです。
















