「最初は広い子ども部屋にして、将来壁で2部屋に分ける間取りは便利ですか?」
これは、
子どもが小さい家庭には使いやすい選択肢の一つです。
例えば、
最初は8〜10帖程度の広い一室。
幼児期は、
兄弟の遊び場。
家族のフリースペース。
として使用。
子どもが成長したら、
中央に壁をつくって2室へ分ける。
という考え方です。
ただし、
「あとで壁をつくればいい」だけでは成立しません。
最初から「2部屋になる前提」で設計する
将来、
部屋A。
部屋B。
に分けるなら、最初からそれぞれに必要な設備を考えます。
ドアは2か所必要
広い一室に、
入口が1か所だけ。
将来仕切る。
↓
片方の部屋に入口がない。
では困ります。
最初から、
将来の各部屋に1か所ずつ入口
を計画します。
窓もそれぞれ考える
一室のときは大きな窓1つ。
でも中央で分けると、
片方に窓がない。
ということがあります。
採光・換気など必要な条件も含め、
分割後の各部屋をそれぞれ一室として設計
しておく必要があります。
照明も2系統
広い部屋だから照明1つ。
では、分割後に困ります。
それぞれの部屋に、
照明。
スイッチ。
を計画しておきます。
コンセントも左右それぞれに
将来、
ベッド。
机。
スマートフォン。
PC。
などを使います。
分割後の家具配置を想定して、それぞれの部屋に必要なコンセントを配置します。
エアコンはどうする?
一室ならエアコン1台。
でも2室へ分けたら?
壁で完全に分ければ、それぞれ空調が必要になる可能性があります。
そのため、
エアコン用コンセント。
配管経路。
室外機置場。
なども新築時から検討します。
収納も2人分必要
大きなクローゼット1つ。
中央で部屋を分割。
↓
片方しか使えない。
では困ります。
それぞれに収納を設けるか、ファミクロとどう分担するかを決めます。
壁をつくる位置を決めておく
「将来この辺で分ける」
ではなく、
どこに壁をつくるか
を新築時に決めます。
天井。
床。
巾木。
照明。
コンセント。
窓。
ドア。
との位置関係を合わせておきます。
家具で仕切る方法もある
最初は、
収納家具。
本棚。
可動家具。
などで緩く分ける方法もあります。
完全な個室が必要になったら壁を設置する。
段階的にプライバシーを確保できます。
壁をつくる費用も忘れない
将来仕切る場合、
当然工事費が発生します。
壁。
クロス。
巾木。
電気工事。
場合によっては空調工事。
などがあります。
「将来簡単に仕切れます」だけでなく、どんな工事が必要になるか
を確認しておきます。
いつ仕切るか決めなくていい
小学4年生。
中学生。
など、最初から年齢を決める必要はありません。
兄弟が、
「別々にしたい」
となったタイミングで対応できる。
これが可変型子ども部屋のメリットです。
子どもが一人だったら?
将来2人を想定して大部屋。
でも家族構成が変わることもあります。
仕切らなければ、
大きな子ども部屋。
家族の多目的室。
として使えます。
家族構成の変化に対応しやすい
こともメリットです。
子どもが独立したら再び一室に戻す?
将来、
子どもが独立。
壁を撤去して広い部屋へ戻す。
という考え方もあります。
ただし撤去工事も必要です。
最初から、
子育て後の用途
まで考えておくとさらに使いやすくなります。
よくある失敗例
「将来仕切れる子ども部屋」
として10帖の一室を計画。
でも、
ドアは1つ。
エアコンも1台。
照明も中央に1つ。
コンセントも片側だけ。
いざ分けようとすると、大掛かりな工事が必要。
「壁だけではなく、設備も最初から2部屋分準備すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 将来の間仕切り位置を決めたか
- ドアを2か所設けたか
- 窓を各部屋に計画したか
- 照明を2系統にしたか
- スイッチを分けたか
- コンセントを各部屋に設けたか
- エアコン計画を2室分考えたか
- 収納を2人分考えたか
- 将来の工事内容・費用を確認したか
- 子ども独立後の使い方を考えたか
まとめ
将来仕切れる子ども部屋は、
家族の成長に合わせやすい便利な考え方です。
ただし、
「あとで壁をつくれば2部屋になる」では不十分。
最初から、
ドア2つ。
窓。
照明。
スイッチ。
コンセント。
収納。
エアコン。
を、分割後の2室それぞれで考えておく。
住宅会社へ、
「将来仕切れるようにしてください」ではなく、「今日この部屋の中央に壁をつくったとして、明日から2人がそれぞれ普通の個室として使えますか?」
と確認する。
壁を追加できる部屋ではなく、壁を追加するだけで完成する2部屋を最初から設計しておく。
これが、将来仕切れる子ども部屋で後悔しないポイントです。
















