「住宅会社によって、20年保証、30年保証、60年保証などがあります。保証は長ければ長いほど安心ですか?」
保証期間の長さは大切です。
ただし、
「保証年数が長い=必ず安心」とは限りません。
本当に確認したいのは、
何を保証するのか?
何年間保証するのか?
保証を続けるための条件は何か?
です。
まず知っておきたい「10年」
新築住宅では、
構造耐力上主要な部分
と、
雨水の浸入を防止する部分
について、住宅品質確保法に基づき、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任があります。
まず、この10年間が基本になります。
家全部が10年間無料修理ではない
ここは重要です。
例えば、
食洗機。
エアコン。
給湯器。
トイレ。
クロス。
建具。
などまで、すべて一律10年間保証されるという意味ではありません。
保証は部位ごとに違う
住宅には、
構造。
防水。
地盤。
住宅設備。
太陽光。
その他設備。
など、さまざまな保証があります。
それぞれ、
保証期間・保証条件が違う
と考えます。
「30年保証」の中身を見る
例えば、
構造30年保証
と書いてある。
確認したいのは、
最初から30年間保証?
10年ごとの点検が必要?
指定された修繕が必要?
有償メンテナンスが条件?
という部分です。
「最長○年保証」に注意
広告に、
最長60年保証
と書かれている場合。
「何もしなくても60年間保証」
という意味とは限りません。
一定期間ごとに、
点検。
有償メンテナンス。
保証更新。
などが必要な場合があります。
「初期保証」と「延長保証」を分ける
例えば、
初期保証
→ 20年
その後
→ 条件を満たせば延長
という制度もあります。
重要なのは、
最長保証年数だけでなく、最初から何年間保証されるか
です。
延長条件を契約前に確認
家を建てて10年後、
「保証を延長するには、この工事が必要です」
と初めて知る。
ではなく、
建築前に、
保証延長の条件
を確認しておきます。
有償メンテナンスはいくら?
例えば保証延長に、
外壁工事。
防水工事。
シーリング。
その他の指定工事。
が必要になる場合。
その費用は将来の修繕予算に関係します。
指定業者でないとダメ?
住宅会社によっては、
保証を継続するため、
指定された会社。
指定された工事。
が必要になる場合があります。
他社で修繕した場合にどうなるかも確認します。
定期点検も条件?
1年。
2年。
5年。
10年。
などの定期点検を受けることが、保証制度に関係する場合があります。
点検案内を捨てずに保管します。
保証対象外も確認
保証書では、
何が保証されないのか
も重要です。
例えば、
自然災害。
経年劣化。
使用方法。
施主が行った改造。
他社施工。
などによって扱いが変わる場合があります。
台風・地震は住宅保証?
自然災害による損害は、住宅会社の保証ではなく、
火災保険。
地震保険。
などが関係する場合があります。
住宅保証と保険は別
と考えます。
設備保証も別
建物は30年保証。
でも、
エコキュート。
食洗機。
IH。
トイレ。
などはメーカー保証等が別。
ということがあります。
地盤保証も別
地盤についても、
保証期間。
対象。
免責。
などを確認します。
「家の保証30年」に地盤まで含まれているとは限りません。
保証会社も確認
住宅会社自身の保証なのか。
第三者の保証制度なのか。
設備メーカーなのか。
誰が保証するのか
も確認します。
住宅会社がなくなったら?
長期保証を比較するときは、
住宅会社に万一のことがあった場合、どの保証が継続するのかも確認しておくと安心です。
制度によって扱いは異なります。
保証書は必ず保管
契約時・引き渡し時に、
保証書。
保証約款。
点検スケジュール。
を受け取ったら、住宅ファイルへまとめます。
保証年数だけで住宅会社を選ばない
A社
→ 最長60年
B社
→ 30年
だからA社。
ではなく、
保証内容+延長条件+将来のメンテナンス費
まで比較します。
よくある失敗例
「60年保証だから安心」
と思って住宅会社を選んだ。
10年後に確認すると、
定期点検。
指定メンテナンス。
有償工事。
などの条件があった。
「保証年数ではなく、保証を続けるための条件まで確認すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 初期保証は何年か
- 最長保証は何年か
- 構造保証の内容を確認したか
- 防水保証を確認したか
- 地盤保証を確認したか
- 設備保証を確認したか
- 延長条件を確認したか
- 有償メンテナンス条件を確認したか
- 保証対象外を確認したか
- 保証書を保管しているか
まとめ
家の保証は、
「○年あれば安心」と年数だけでは決められません。
見るのは、
何を保証?
+最初から何年?
+どうすれば延長?
+そのためにいくら必要?
です。
住宅会社へ、
「何年保証ですか?」だけではなく、「初期保証期間と、最長保証まで延長するために必要な点検・有償メンテナンス・想定費用を教えてください」
と聞く。
保証は「長さ」より「中身と条件」を見る。
これが住宅保証で後悔しないポイントです。
















