よくある質問

完成した家の断熱性能はどうやって確認する?

「契約時にUA値の説明を受けましたが、完成した家が本当にその性能になっているか確認できますか?」

これは非常に重要なポイントです。

住宅会社から、

「UA値0.○○です」
「断熱等級6です」

と説明されても、それだけで終わりではありません。

UA値は、設計図や使用する断熱材・窓などから計算する、

設計上の断熱性能を確認するための重要な指標

です。

UA値は「家の中の熱がどれくらい外へ逃げるか」を表す代表的な数値として説明しています。

しかし、

計算どおりの材料が、計画どおり施工されているか

も重要です。

まずUA値の計算書を確認する

住宅会社には、

「UA値はいくつですか?」

だけではなく、

「この家のUA値を計算していますか?」

と確認します。

商品シリーズの代表値ではなく、

自分たちが実際に建てる住宅の性能

を確認することがポイントです。

窓の大きさや数、建物形状などが変われば、断熱性能にも影響するためです。

断熱材は施工中に確認する

断熱材は、

壁。

天井・屋根。

床など。

に施工されます。

しかし家が完成すると、石膏ボードなどで隠れてしまいます。

そのため、

断熱施工は完成前に確認すること

が重要です。

確認したいのは、

必要な厚みがあるか。

隙間がないか。

断熱欠損がないか。

配管・配線周辺まで施工されているか。

などです。

施工写真を残してもらう

完成後は断熱材が見えなくなるため、

施工中の写真を残してもらう

方法もあります。

壁。

天井・屋根。

床。

窓まわり。

配管貫通部。

など、重要な部分を記録しておけば、完成後にも施工状態を確認する資料になります。

気密性能は実測できる

断熱性能のUA値とは別に、

気密性能は気密測定によってC値を実測できます。

既存Q14でも、気密測定は、

「設計どおり施工できているか」

を確認する重要な検査として位置づけています。

設計図上で、

「高気密です」

と言うだけではなく、

完成した住宅を実際に測る

ことが重要です。

UA値とC値は役割が違う

ここは混同しないようにします。

UA値は、

熱がどれくらい逃げやすいかを計算した断熱性能。

C値は、

住宅にどれくらい隙間があるかを実測した気密性能。

UA値とC値はセットで考えることが重要とされています。

C値が良かったから、断熱材の施工もすべて完璧だった、と単純に判断するものではありません。

完成後にサーモカメラで確認する方法もある

条件が合えば、

サーモカメラを使って室内表面温度の違いを確認する

方法もあります。

断熱材が施工されていない部分などがあれば、周囲との温度差として現れる場合があります。

ただし、

外気温。

室温。

日射。

撮影条件。

などによって結果が変わるため、

サーモカメラだけで住宅性能のすべてを判断するものではありません。

この点は次のQ92で詳しく説明します。

よくある失敗例

契約時に、

「UA値0.○○の高性能住宅です」

と説明され安心。

しかし、

自分の家の計算書を見ていない。

断熱施工も確認していない。

施工写真もない。

気密測定もしていない。

結果、

設計上の数字だけで完成した住宅の性能を判断してしまった。

原因

「設計性能」と「実際に完成した住宅の施工品質」を同じものだと考えてしまったことです。

後悔しないためのチェックポイント

  • 自分の家のUA値を確認したか
  • UA値計算書を確認できるか
  • 断熱材の種類・厚みを確認したか
  • 施工中に断熱材を確認したか
  • 断熱欠損をチェックしているか
  • 施工写真を残しているか
  • 全棟気密測定を行っているか
  • C値の実測結果を確認したか

まとめ

完成した住宅の性能を確認するには、

一つの数字だけを見ないことが重要です。

設計段階では、

UA値。

施工中には、

断熱材・施工状態。

完成した住宅では、

気密測定によるC値。

さらに施工記録も残す。

「100点の設計図でも施工が60点なら、完成する家も60点」という考え方が示されています。

「高性能になる予定の家」ではなく、「設計した性能を現場できちんと実現した家」を確認する。

これが住宅性能で後悔しないための大切な考え方です。

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