「小学生はリビング学習、中学生になったら子ども部屋という考え方でいいですか?」
家づくりでは、
「何歳から子ども部屋を使わせるか」
を決めたくなります。
でも、
○歳になったら自室学習
という絶対的な正解はありません。
子どもの、
性格。
集中力。
兄弟関係。
勉強内容。
生活時間。
によって変わります。
だから家をつくるときは、
年齢を決めるより、勉強場所を選べる家にする
ことが重要です。
小学校低学年はリビングが使いやすいことも
低学年では、
宿題のやり方。
時間割。
連絡帳。
音読。
などを親が確認する家庭もあります。
そのため、
親が近くにいるLDKで勉強する方が使いやすい場合があります。
高学年になると勉強内容が変わる
学年が上がると、
宿題時間が長くなる。
テスト勉強。
読書。
調べ学習。
なども増えていきます。
すると、
テレビ。
家族の会話。
弟・妹の遊び。
が気になる子も出てきます。
中学生=必ず自室ではない
中学生でも、
ダイニング。
リビング。
スタディスペース。
で勉強する子もいます。
逆に小学生でも、
静かな自室の方が集中できる子もいます。
だから、
年齢より、その子に合う環境
を優先します。
勉強内容で場所を変えてもいい
例えば、
宿題・音読
→ リビング
暗記
→ 自室
オンライン授業
→ 自室
親に質問したい勉強
→ ダイニング
という使い分けもできます。
勉強場所は一つでなくていい
という考え方です。
子ども部屋にも勉強できる環境は準備する
「うちはリビング学習だから」
と子ども部屋に、
机を置ける場所なし。
コンセントなし。
照明計画なし。
では、将来自室学習へ移行しにくくなります。
だから、
将来机を置ける壁面
は考えておきます。
机を置いた状態を図面に入れる
ベッド。
机。
収納。
を実際に図面へ。
ドアを開けられる?
椅子を引ける?
クローゼットを使える?
まで確認します。
子ども部屋の広さにもつながります。
コンセントは将来を考える
机には、
デスクライト。
タブレット。
PC。
スマートフォン。
などの電源が必要になります。
ベッド側にも電源が必要になる可能性があります。
家具配置を決めずにコンセントを付けると、
机の裏にない。
ベッドで隠れる。
となります。
LAN・Wi-Fiも考える
中学生・高校生になると、
オンライン教材。
PC。
動画学習。
などを利用する可能性があります。
家全体のWi-Fi環境を考え、必要なら有線LANなども検討します。
リビングから自室へ「少しずつ移行」
例えば、
小学1〜3年
→ リビング中心
小学4〜6年
→ リビング+自室
中高生
→ 自室中心
というように、
段階的に変わる
ことも考えられます。
家側がどちらにも対応できれば、子どもに合わせられます。
親が決めすぎない
「中学生になったから自分の部屋で勉強しなさい」
ではなく、
今日はリビング。
今日は自室。
という選択肢がある。
住宅は、
勉強方法を強制するのではなく、選択肢をつくる
ものと考えます。
兄弟でも違う
兄は静かな自室。
妹はリビング。
同じ家庭でも違うことがあります。
だから、
「うちの子どもはリビング学習」
と家全体を固定しすぎない方が柔軟です。
自室学習では温熱環境も重要
子ども部屋を普段使わないから、
夏は暑い。
冬は寒い。
では、勉強するようになったとき困ります。
家全体で、
断熱。
空調。
換気。
を考え、
子ども部屋も長時間過ごせる環境
にしておくことが重要です。
自室へこもることが心配なら?
子ども部屋を小さくする。
リビング階段にする。
という方法だけが答えではありません。
家族が自然に集まる、
快適なLDK。
食事。
会話。
生活習慣。
なども大きく関係します。
間取りだけで親子関係をコントロールしようとしないことも大切です。
よくある失敗例
「子どもはずっとリビング学習」
と思い、子ども部屋は寝るだけの設計。
しかし小学5年生になり、
「自分の部屋で勉強したい」
と言い始めた。
机を置くとコンセントが遠い。
ベッドと干渉。
照明も使いにくい。
「いつから自室かを決めるのではなく、どちらでも勉強できるようにしておけばよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 年齢だけで勉強場所を決めていないか
- 子どもの性格を考えたか
- リビング学習できるか
- 自室でも勉強できるか
- 子ども部屋に机を置けるか
- 椅子を引けるか
- コンセント位置を考えたか
- Wi-Fi環境を考えたか
- 兄弟それぞれ違う使い方に対応できるか
- 成長に合わせて移行できるか
まとめ
子ども部屋で勉強する時期は、
「中学生から」などと年齢だけで決めなくて大丈夫です。
重要なのは、
リビングでも勉強できる。
自室でも勉強できる。
という選択肢を残しておくこと。
住宅会社へ、
「子どもはリビング学習の予定です」だけではなく、「将来、自室で勉強したくなった場合に、ベッド・机・収納を置いても使いやすいか確認してください」
とお願いする。
今の子どもに合わせすぎず、成長した子どもにも合わせられる家にする。
これが、長く使える子どもの学習環境をつくるポイントです。
















