「子どもが自分で歯磨きや手洗いをするようになるには、どんな洗面台がいいですか?」
子育て住宅では、
子どもが自分でできることを増やす
ことが、親の家事負担を減らすことにもつながります。
歯磨き。
手洗い。
顔を洗う。
これも毎日のことです。
でも、
洗面台が高い。
歯ブラシに届かない。
タオルが高い。
踏み台を毎回親が出す。
では、
「自分でやって」と言っても難しい
ですよね。
まず子どもの目線まで下がってみる
大人には普通の洗面台。
でも幼児から見ると、
ボウルが高い。
鏡に顔が映らない。
蛇口まで遠い。
収納にも届かない。
ということがあります。
だから、
大人の使いやすさだけで洗面を決めない
ことが重要です。
子ども専用の低い洗面台は必要?
必ずしも必要ありません。
子どもは成長します。
幼児用の低い洗面台を固定すると、使いやすい期間が限られる可能性があります。
そこで一般的には、
大人も使える洗面+安全な踏み台
という方法も考えられます。
踏み台をどこに置く?
ここが意外と重要です。
子ども用踏み台。
使う。
↓
毎回廊下へ片付ける。
↓
次にまた出す。
では面倒です。
洗面台の下。
横。
などに、
踏み台の定位置
をつくります。
出しっぱなしでも邪魔にならない?
踏み台を置くと、
大人が洗面を使うとき邪魔。
通路をふさぐ。
つまずく。
ということがあります。
子どもが使う時期だけでも、安全に置けるスペースを考えます。
水栓まで届く?
踏み台に乗った。
でも水栓が奥。
手が届かない。
では意味がありません。
洗面ボウルの奥行き。
水栓位置。
カウンター形状。
まで確認します。
自動水栓なら便利?
手を出すと水が出るタイプなら、小さな子どもでも操作しやすい場合があります。
一方、
電源。
電池。
センサー。
故障時。
なども考えます。
子どものためだけでなく、家族全員の使いやすさ
で判断します。
レバー水栓も操作しやすい
握力の弱い子どもでも操作しやすい形状か。
水量調整しやすいか。
実際にショールームなどで触って確認すると分かりやすいです。
お湯の温度にも注意
子どもが自分で水栓を操作するなら、
熱いお湯が出る可能性にも注意します。
給湯温度。
水栓仕様。
使用方法。
など、安全面を考えます。
歯ブラシを自分で取れる?
洗面台は使える。
でも歯ブラシは鏡裏収納の上段。
結局、
「取って!」
となります。
子ども用の、
歯ブラシ。
コップ。
歯磨き粉。
は、
子どもが自分で取って戻せる場所
にします。
でも薬などは低くしない
洗面収納には、
薬。
洗剤。
カミソリ。
化粧品。
などもあります。
子どもに自由に触ってほしくない物は、
高い位置や適切に管理できる収納
へ分けます。
「子どもが届く収納」と「安全な収納」を分けます。
タオルの高さも重要
手を洗う。
↓
タオルに届かない。
↓
親を呼ぶ。
これでは自立できません。
子ども用のタオル掛けを低めに設ける。
成長後に別用途へ使える位置・方法にする。
などを考えます。
鏡に顔が映る?
子どもが歯磨き。
でも鏡は高い位置。
自分の口元が見えない。
鏡を縦長にする。
低い位置まで鏡を設ける。
などで対応できる場合があります。
仕上げ磨きはどこでする?
小さな子どもでは、
自分で歯磨き。
↓
最後は親が仕上げ磨き。
という時期があります。
その場合、
親が無理な姿勢にならないか。
座れる場所があるか。
なども考えます。
兄弟2人で使える?
朝。
兄。
妹。
2人とも歯磨き。
洗面台の前に一人しか立てない。
では順番待ちです。
ボウル1つでも、
横に広い洗面なら二人並べることがあります。
水はね対策
子どもが自分で手洗いすると、
水が飛びます。
これはある程度仕方ありません。
壁。
床。
カウンター。
などは、
掃除しやすさ
も考えます。
子ども用手洗いを玄関に別設置する?
帰宅時の手洗いのため、
玄関に小さな手洗い。
という方法もあります。
便利ですが、
洗面設備が2か所になれば、
掃除。
費用。
給排水。
も増えます。
普段の洗面が帰宅動線上にあるなら、そこで十分な家庭もあります。
子どもはすぐ成長する
ここが一番重要です。
5歳のためだけに、
専用洗面。
専用高さ。
専用収納。
をつくりすぎると、数年後に使いにくくなる可能性があります。
だから、
子どもに合わせられるけれど、大人になっても使える
設計を目指します。
よくある失敗例
「子どもが自分で手洗いできるように」
と考えていた。
でも完成した洗面は、
水栓が奥。
鏡が高い。
歯ブラシ収納も高い。
踏み台の置場もない。
毎回、
「お母さん、取って!」
となる。
「洗面台だけでなく、歯ブラシ・タオル・踏み台まで子どもの目線で考えればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 子どもの目線で確認したか
- 安全な踏み台を使えるか
- 踏み台の収納場所があるか
- 水栓へ手が届くか
- 子どもが操作しやすい水栓か
- 熱いお湯への対策を考えたか
- 歯ブラシを自分で取れるか
- タオルに届くか
- 鏡に顔が映るか
- 危険な物を別管理できるか
まとめ
子どもが自分で歯磨きできる洗面とは、
「子ども専用洗面」ではありません。
重要なのは、
自分で上がれる。
自分で水を出せる。
自分で歯ブラシを取れる。
自分で鏡を見られる。
自分でタオルを使える。
自分で戻せる。
という一連の流れです。
住宅会社へ、
「子どもが使いやすい洗面にしてください」ではなく、「5歳の子どもが親の手を借りずに、歯ブラシを取って歯を磨き、手を洗ってタオルで拭いて戻すまでを確認してください」
とお願いする。
そして数年後には、踏み台がなくても使える普通の洗面に戻る。
子ども専用にするのではなく、子どもの成長に対応できる洗面にする。
これが、子育て家庭の洗面づくりで大切なポイントです。
















