「太陽光パネルが30年使えるなら、太陽光設備も30年間ほとんどメンテナンス不要ですよね?」
パワーコンディショナ。
通称、
パワコン
です。
太陽光発電というと屋根のパネルばかり注目されますが、実際にはパワコンも非常に重要な設備です。
そして、
太陽光パネルとパワコンは別の機器
として考える必要があります。
そもそもパワコンとは?
太陽光パネルで発電する電気は、
直流(DC)
です。
一方、一般的な住宅で使用する電気は、
交流(AC)
です。
そこで、
太陽光パネル
↓
直流電気
↓
パワコン
↓
交流電気
↓
住宅で使用
という変換を行います。
つまりパワコンは、
太陽光でつくった電気を住宅で使える形へ変換する重要な設備
です。
パワコンが壊れたらどうなる?
屋根の太陽光パネルが正常でも、
パワコンに不具合が起これば、発電した電気を住宅で利用したり系統へ送ったりする機能に影響します。
つまり、
パネルだけ長持ちしても太陽光システム全体が使えるとは限らない
ということです。
パネルと同じ寿命とは限らない
太陽光パネル。
パワコン。
モニター。
通信機器。
などは、それぞれ異なる機器です。
特にパワコンは電子機器なので、
住宅を30年・40年使う間に、
修理・交換する可能性を考えておく設備
です。
「何年で交換」と決まっている?
必ず○年で壊れる、
というものではありません。
使用環境。
製品。
設置条件。
運転状況。
などによって変わります。
だから、
「何年持ちますか?」だけでなく、保証期間と交換費用
を確認します。
保証はパネルと別?
太陽光システムでは、
パネル出力保証。
製品保証。
パワコン保証。
施工保証。
など、保証内容が分かれている場合があります。
例えば、
「太陽光25年保証」
と聞いて、
パワコンも25年間すべて無償保証
と思い込まないことが重要です。
「出力保証」と「製品保証」は違う
ここも重要です。
出力保証
→ 太陽光パネルの発電性能について一定条件を保証
製品保証
→ 機器そのものの故障等について保証
というように、内容が異なります。
だから、
「保証○年」という数字だけで比較しない
ことです。
パワコンはどこに設置する?
製品によって、
屋内。
屋外。
に設置するタイプがあります。
重要なのは、
点検・交換できる場所
にすることです。
見えない場所へ隠せばいい?
パワコンを、
家の裏。
狭い隙間。
収納の奥。
などへ隠したくなるかもしれません。
しかし、
点検。
修理。
交換。
が必要になったとき、作業できなければ困ります。
室外機と同じで、
「見えない場所」より「交換できる場所」
を優先します。
パワコンから音は出る?
パワコンは運転時に音が発生する場合があります。
そのため、
寝室。
書斎。
静かに過ごしたい場所。
との位置関係も確認します。
実際の運転音は採用する製品仕様で確認してください。
熱も考える
電気を変換する設備なので、運転時には熱も発生します。
だから、
製品が指定する、
周囲の空間。
設置環境。
換気条件。
などを守る必要があります。
蓄電池を後から追加するなら?
新築時、
太陽光だけ。
10年後、
蓄電池を追加。
という可能性もあります。
その場合、
既存パワコンとの組み合わせ。
新しいパワコン。
蓄電池システム。
などによって構成が変わる場合があります。
だから、
将来蓄電池を追加する可能性があることを最初から伝える
ことが重要です。
ハイブリッドパワコンとは?
太陽光と蓄電池を一つのシステムとして制御するため、
ハイブリッド型のパワコン
を使用するシステムがあります。
太陽光用。
蓄電池用。
を別々に設ける方式との違いがあります。
どちらが適しているかは、
既存設備。
新築。
蓄電池容量。
将来計画。
などによって変わります。
EV・V2Hも関係する
将来、
EV。
V2H。
蓄電池。
を導入すると、
住宅内の電力制御がさらに複雑になります。
だから新築時には、
太陽光だけで完結させず、10年後の設備追加を想定する
ことが重要です。
パワコン交換時に外壁を壊さない?
外壁へ設置する場合、
交換時に、
配線。
取付位置。
機器サイズ。
などが変わる可能性があります。
後継機へ交換できるスペースがあるかも確認します。
太陽光モニターは必要?
発電量。
自家消費。
売電。
買電。
などを見るモニターがあります。
最近ではスマートフォンなどで確認する製品もあります。
ただし、
専用モニターやアプリが将来使えなくなった場合でも、システム自体を運転・確認できるのか
も確認したいところです。
よくある失敗例
「太陽光パネルは長寿命だから安心」
と思っていた。
しかし10数年後、
パワコンに不具合。
そこで初めて、
交換費用。
保証期間。
設置場所。
を確認。
さらにパワコンが狭い場所にあり、交換作業もしにくい。
「パネルではなく、周辺機器まで30年間で考えればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- パワコンの役割を理解したか
- パネルとパワコンを分けて考えたか
- パワコン保証期間を確認したか
- 出力保証と製品保証の違いを確認したか
- 将来の交換費用を確認したか
- 点検・交換できる場所か
- 運転音を確認したか
- 設置環境を確認したか
- 将来の蓄電池追加を考えたか
- EV・V2Hとの将来連携を考えたか
まとめ
太陽光発電は、
屋根のパネルだけで完成する設備ではありません。
パネル。
パワコン。
配線。
モニター・通信。
分電盤。
そして将来は、
蓄電池。
EV。
V2H。
まで関係してきます。
だから住宅会社へ、
「太陽光パネルは何年保証ですか?」だけではなく、「パワコンは何年保証で、将来交換するとしたら費用はいくら程度を想定していますか?」
と聞いてみる。
さらに、
「10年後に蓄電池やV2Hを追加するとき、このシステムをどこまでそのまま使えますか?」
まで確認する。
太陽光は発電量だけでなく、30年間に交換する機器まで含めて考える。
これが太陽光設備で後悔しないための重要なポイントです。
















