「子どもの様子を見ながら在宅ワークできる間取りにできますか?」
できます。
ただし、
子どもが見える場所にデスクを置けば解決
ではありません。
在宅ワークでは、
集中したい。
オンライン会議をしたい。
一方で子育てでは、
子どもの様子を確認したい。
声を掛けたい。
という、少し反対の条件があります。
だから、
「つながる」と「離れる」を使い分けられる間取り
がポイントです。
子どもの年齢で必要な距離が変わる
幼児期
→ できるだけ近くで見守りたい
小学校低学年
→ 宿題などを確認したい
高学年
→ お互い集中したい
中高生
→ それぞれの場所で過ごす
つまり、
今の子どもの年齢だけでワークスペースを決めない
ことが重要です。
幼児期はLDK近くが便利
小さな子どもが遊ぶ。
親はPC作業。
完全に離れた書斎では、何度も様子を見に行くことになります。
LDK横なら、
仕事をしながら気配を確認しやすくなります。
でもLDKの真ん中では集中しにくい
テレビ。
料理。
おもちゃ。
子どもの声。
家族の移動。
が全部入る場所では、仕事に集中しにくくなります。
そこで、
LDKの近く+少し視線を外す
という配置が使いやすい場合があります。
半個室ワークスペース
例えば、
LDK横。
↓
袖壁や収納で区切る。
↓
必要なら引き戸を閉める。
普段は家族の気配を感じる。
会議中は少し閉じる。
という使い方です。
オンライン会議は別に考える
PC作業はLDK横。
でも重要な会議だけ個室。
という方法もあります。
一つの場所ですべて解決しようとせず、
仕事の種類によって場所を使い分ける
こともできます。
子どもの遊び場との距離
親のすぐ横におもちゃ収納。
↓
子どもが遊ぶ。
↓
親へ何度も話しかける。
これでは仕事にならないこともあります。
見えるけれど、
少し距離がある
くらいがちょうどいい家庭もあります。
スタディスペースとの関係
小学生になれば、
親
→ 在宅ワーク
子ども
→ 宿題
と同じ時間に机を使うことがあります。
横並びにする方法もありますが、
オンライン会議中に音読。
では困ります。
必要なら少し離せる配置にします。
収納が重要
仕事が終わった。
↓
PC。
書類。
ヘッドセット。
充電器。
をダイニングに置きっぱなし。
これでは生活と仕事が混ざります。
仕事が終わったらすぐ収納できる場所
をつくります。
「仕事を終える」仕組みも大切
在宅ワークでは、仕事と家庭の境界が曖昧になりやすくなります。
PCを閉じる。
↓
収納する。
↓
家族の時間。
という切り替えができる収納・場所があると使いやすくなります。
コンセント・通信環境
PC。
モニター。
スマートフォン。
照明。
オンライン会議機器。
などを使います。
電源と通信環境は、新築時に机位置とセットで考えます。
生活音を確認する
ワークスペースの隣が、
テレビ。
キッチン。
ランドリー。
階段。
では、音が気になる場合があります。
オンライン会議が多い家庭は、
音源との位置関係
も確認します。
家族の通路にしない
デスクの後ろを、
洗面へ。
玄関へ。
冷蔵庫へ。
家族が何度も通る。
これでは集中しにくくなります。
ワークスペースは、
主要な家事・生活動線から少し外す
と使いやすくなります。
背景に家族が映らないように
オンライン会議中、
後ろを子どもが通る。
洗濯物が映る。
ということがあります。
デスクの向きまで図面で考えます。
子どもが成長した後は?
幼児期
→ 見守りながら仕事
小学生
→ 親子で学習・仕事
中高生
→ 親の仕事スペース
子ども独立後
→ 書斎・趣味
と用途を変えられます。
よくある失敗例
「子どもを見ながら仕事したい」
とダイニング横にデスク。
幼児期は便利。
でもオンライン会議中、
テレビ。
料理。
子どもの声。
が全部入る。
さらに家族が後ろを何度も通る。
「見えることだけでなく、必要なときに少し離れられる仕組みをつくればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 在宅勤務の頻度を考えたか
- 子どもの年齢変化を考えたか
- 子どもの気配が分かるか
- 必要なときに仕切れるか
- オンライン会議ができるか
- テレビ・キッチンから離れているか
- 家族の通路になっていないか
- 仕事用品を収納できるか
- コンセント・通信環境を考えたか
- 将来別用途に使えるか
まとめ
在宅ワークと子育てを両立しやすい間取りで大切なのは、
「子どもが見えること」だけではありません。
理想は、
普段
→ 家族の気配を感じながら仕事
集中したいとき
→ 少し離れる
オンライン会議
→ 必要なら仕切る
という使い分けができること。
住宅会社へ、
「子どもを見ながら仕事できる場所をつくってください」ではなく、「5歳の子どもを見守るときと、オンライン会議をするときの両方で使えるワークスペースにできますか?」
と相談する。
家族から完全に離れる書斎でも、LDKの真ん中のデスクでもない。
必要なときにつながり、必要なときに集中できる場所をつくる。
これが、在宅ワークと子育てを両立しやすい間取りのポイントです。
















