「昨日見てきました。いい土地でした。」
この言葉を聞くたびに、私は必ずこうお伝えします。
「ぜひ、もう一度見に行ってください。」
土地は、一度見ただけでは分からないことがたくさんあります。
なぜなら、時間帯や曜日によって、まったく違う表情を見せるからです。
例えば、平日の昼間。
静かで住みやすそうに感じても、
朝7時には通勤ラッシュで渋滞しているかもしれません。
夕方には子どもの送迎で交通量が増えるかもしれません。
夜になると街灯が少なく、不安を感じるかもしれません。
また、休日になると近くの商業施設へ向かう車で道路が混雑することもあります。
私は土地をご案内するとき、
「朝・昼・夜」
さらに可能であれば、
「平日と休日」
この両方を見ていただくようお願いしています。
さらに、雨の日も大切です。
道路に水がたまらないか。
排水は問題ないか。
隣地から水が流れてこないか。
晴れの日には分からないことが、雨の日にはよく見えます。
音も同じです。
近くに学校があれば、授業中と下校時間では雰囲気が変わります。
工場がある場合も、稼働時間によって音が違います。
土地選びとは、
「その場所で暮らすこと」を想像することです。
写真やインターネットだけでは、本当の住み心地は分かりません。
私はお客様に、
「土地は何回見ても見すぎることはありません。」
とお話ししています。
家は何十年も住む場所です。
一日、二日確認する時間を惜しまないことが、後悔しない土地選びにつながります。
よくある失敗例
- 一度だけ見て契約した
- 夜の様子を確認しなかった
- 雨の日を見ていなかった
- 平日しか見ていなかった
- 周辺道路を歩かなかった
原因
土地を「見る」だけで、「暮らし」を体験しようとしなかったことです。
プロとしての考え方
私は土地をご案内するとき、
現地で30分以上歩くことがあります。
道路。
近所。
スーパー。
学校。
公園。
実際に歩くことで、初めて見えてくるものがたくさんあるからです。
後悔しないためのチェックポイント
- 朝・昼・夜を確認したか
- 平日と休日を見たか
- 雨の日も確認できたか
- 周辺を歩いてみたか
- 家族全員で現地を見たか
まとめ
土地は、一度見ただけでは本当の価値は分かりません。
「見る」のではなく、「暮らしを体験する」。
その気持ちで現地へ足を運ぶことが、後悔しない土地選びの最大のポイントです。
ありがとうございます。
いよいよ土地編の締めくくりです。
最後の2問は、この章全体の集大成となる内容にしました。
単なる土地の知識ではなく、「住宅会社代表」と「宅地建物取引士」の両方の経験から、土地選びで本当に大切な考え方をお伝えします。
















