「全館空調って、付けた方がいいですか?」
最近、本当に多くいただく質問です。
住宅展示場へ行くと、
「家中どこでも快適。」
「一年中同じ温度。」
という説明を受けることがあります。
確かに、
全館空調には大きな魅力があります。
廊下も暖かい。
トイレも暖かい。
脱衣所も暖かい。
部屋ごとの温度差が少なくなるため、冬のヒートショック対策にも効果があります。
しかし、住宅会社として24年以上家づくりをしてきた私がお伝えしたいのは、
全館空調だけで快適になるわけではないということです。
例えば、
断熱性能が低い住宅。
気密性能が悪い住宅。
窓性能が低い住宅。
このような家では、全館空調を入れても冷暖房効率は上がりません。
つまり、
設備だけ頑張っている状態です。
私はよく、
「魔法瓶に穴が開いていたら、いくら温めても冷めてしまいます。」
という例えをします。
まず必要なのは、
断熱。
気密。
窓性能。
これらがしっかりした住宅です。
そのうえで全館空調を採用すると、本来の性能が発揮されます。
また、全館空調にはメンテナンスも必要です。
フィルター交換。
点検。
将来の設備交換。
これらの費用も考えておく必要があります。
だから私は、
「全館空調を付けるかどうか」
ではなく、
「全館空調が活きる住宅性能かどうか」
を最優先に考えています。
実際、断熱・気密性能が高い住宅では、
一般的なエアコンでも十分に快適な暮らしができるケースもあります。
設備を増やす前に、
まず住宅そのものの性能を高める。
それが、後悔しない家づくりだと私は考えています。
よくある失敗例
- 全館空調だけを重視した
- 住宅性能が低かった
- メンテナンス費を考えていなかった
- 光熱費だけを比較した
- 設備任せの家になった
原因
設備を先に考え、住宅性能を後回しにしたことです。
プロとしての考え方
私は全館空調を否定しません。
むしろ、とても良い設備だと思っています。
しかし、
高性能住宅だからこそ、本当の価値を発揮する設備です。
まずは住宅性能。
設備はその次。
この順番を大切にしています。
後悔しないためのチェックポイント
- 断熱・気密性能は十分か
- 全館空調が本当に必要な暮らしか
- メンテナンス費を理解しているか
- 一般的なエアコンとの違いを理解したか
- 住宅全体の性能を確認したか
まとめ
全館空調は、
快適な暮らしを実現できる素晴らしい設備です。
しかし、
快適さをつくる主役は設備ではありません。
住宅性能こそが、快適な暮らしの土台です。
私は、高性能な家に、その家に合った設備を組み合わせることが、何十年先も満足できる家づくりだと考えています。
ありがとうございます。
ここからは性能編の終盤です。
今回は、多くの方が気になっている
- Q9 太陽光発電は本当に元が取れるの?
- Q10 蓄電池は付けた方がいいの?
です。
このテーマは「元が取れる・取れない」という話だけではなく、家づくり全体の考え方が重要です。
住宅会社として24年間、多くのお客様の家づくりを見てきた経験から、「設備」ではなく「暮らし」の視点でお話しします。
















