「住宅会社はどこも『高性能住宅です』と言います。何を聞けば本当に比較できますか?」
住宅会社を回ると、
「高断熱です」
「高気密です」
「地震に強いです」
「省エネ住宅です」
という説明を受けます。
しかし、
「高性能」という言葉には明確な一つの基準があるわけではありません。
高性能住宅とは一つの数字だけではなく、
断熱。
気密。
窓。
換気。
耐震。
省エネ。
などのバランスが取れている住宅という考え方になっています。
だから住宅会社を比較するときは、
「高性能ですか?」ではなく、具体的な数字・仕様・測定方法を質問する
ことが重要です。
① UA値はいくつですか?
まず確認したいのが、
UA値です。
UA値は家の中の熱がどれくらい外へ逃げるかを表す代表的な断熱性能の指標としています。
ここで重要なのは、
「標準仕様ではUA値○○です」
だけではなく、
「私たちが建てる家ではUA値はいくつになりますか?」
と聞くことです。
② C値はいくつですか?
次に、
気密性能です。
聞き方は、
「C値はいくつですか?」
だけでは足りません。
「全棟で気密測定していますか?」
「目標C値はいくつですか?」
「実測結果を見せてもらえますか?」
まで確認します。
全棟で気密測定を行い、実測値を確認することを重視しています。
③ 窓は何を使っていますか?
窓は住宅の温熱性能に大きく関係します。
確認するのは、
サッシ。
ガラス。
Low-E。
窓の大きさ。
方角。
日射取得・日射遮蔽。
などです。
既存Q4でも、
窓は「光と風をコントロールする設備」
として、性能だけでなく配置まで考えることを重視しています。
④ 断熱材は「何を使うか」だけでなく「どう施工するか」
断熱材については、
種類。
厚み。
施工方法。
断熱する範囲。
を確認します。
そして、
施工中に断熱検査をしていますか?
施工写真を残しますか?
まで聞きます。
材料が同じでも、施工品質によって差が出るからです。
⑤ 換気方式は何ですか?
第一種。
第三種。
熱交換型。
など、換気方式を確認します。
第一種換気なら、
熱交換型ですか?
熱交換率は?
消費電力は?
フィルター清掃は?
交換費用は?
運転音は?
本体交換は簡単?
まで確認します。
特に第一種換気は24時間動くため、
性能だけでなく静かさとメンテナンス性
も重要です。
⑥ 耐震等級はいくつですか?
耐震等級3
を家族を守る基本性能として扱っています。
さらに、
「耐震等級3ですか?」
だけではなく、
「許容応力度計算ですか?」
「構造計算書を確認できますか?」
まで聞きます。
⑦ 「耐震等級3相当」ではないですか?
ここも重要です。
「耐震等級3」
と
「耐震等級3相当」
を同じだと思わず、
何を根拠にその耐震性能を説明しているのか
まで確認します。
数字だけで判断しないことが大切です。
⑧ 制震はありますか?
耐震=壊れないための強さ
制震=揺れを減らす仕組み
と役割を分けています。
まず耐震性能を確保。
そのうえで制震を組み合わせる。
という順番で考えます。
⑨ 冷暖房はどう計画していますか?
高性能住宅では、
各部屋に個別エアコン。
家庭用エアコン1台による全館空調。
1階1台+2階1台による全館空調。
床下エアコン。
小屋裏エアコン。
など、さまざまな方法があります。
重要なのは、
「エアコン何台ですか?」ではなく、「この住宅性能で、なぜこの空調計画なのですか?」
と聞くことです。
⑩ 20年後のメンテナンス費はいくらですか?
最後に必ず聞きたいのが、
将来の費用です。
第一種換気。
エアコン。
給湯器。
太陽光。
パワーコンディショナー。
蓄電池。
外壁。
屋根。
など、
住宅には将来交換するものがあります。
「今いくらですか?」
だけではなく、
「15年・20年後に何を交換する可能性がありますか?」
まで聞いてください。
よくある失敗例
A社。
「高断熱・高気密です」
B社。
「ZEH仕様です」
C社。
「高性能住宅です」
説明を聞いても違いが分からず、
最終的に、
建物価格だけで比較してしまった。
原因
住宅会社の「高性能」という言葉を、そのまま比較してしまったことです。
後悔しないための10の質問
- UA値はいくつですか?
- 全棟でC値を実測しますか?
- 窓・ガラスの仕様は?
- 断熱材の種類・厚み・施工方法は?
- 換気方式と熱交換性能は?
- 換気設備の音・維持費は?
- 耐震等級3ですか?
- 許容応力度計算ですか?
- 冷暖房はどう計画しますか?
- 20年後に交換する設備と費用は?
まとめ
住宅会社を比較するときは、
「高性能ですか?」と聞かないこと。
数字。
計算。
実測。
施工。
設備。
メンテナンス。
まで具体的に質問します。
営業トークではなく、数字と実測結果で比較する。
これが、本当に性能のいい住宅会社を見分けるためのポイントです。
















