家を建てたお客様から、「これだけは最初に付けておけば良かった」という声をいただくことがあります。
その多くは、決して高額な設備ではありません。
代表的なのが、コンセントです。
「あと2か所付けておけば良かった。」
「掃除機を使うたびに延長コードが必要。」
「スマートフォンを充電する場所が足りない。」
コンセントは一つ追加するだけなら大きな金額ではありません。しかし、完成後に増設しようとすると、壁を開けたり配線工事をしたりするため、費用も手間も大きくなります。
次に多いのが、収納です。
玄関収納、パントリー、リネン庫、掃除用品の収納など、「これくらいで足りるだろう」と考えていたスペースが、実際に暮らすと不足するケースは少なくありません。
収納が足りないと、リビングに物があふれ、せっかくのおしゃれな空間も雑然とした印象になります。
また、外部コンセントも後悔の多い設備です。
高圧洗浄機、電動工具、クリスマスイルミネーション、電気自動車の充電など、住み始めてから必要性に気付く方が多くいらっしゃいます。
さらに、室内物干しやランドリースペースも、「付けておけば良かった」と言われる設備です。
雨の日や花粉の季節、共働き家庭では、室内干しができる環境が暮らしやすさを大きく左右します。
私が打ち合わせで大切にしているのは、「今」だけではなく、「5年後、10年後」の暮らしを一緒に考えることです。
子どもの成長、ライフスタイルの変化、新しい家電の導入など、暮らしは必ず変わります。
その変化を見据えた設備計画こそ、後悔を防ぐ鍵になります。
後悔しないためのチェックポイント
- コンセントの位置と数は十分か
- 将来増える荷物の収納を考えたか
- 外部コンセントの用途を想定したか
- 洗濯・物干しの動線を確認したか
- 完成後に工事しにくい設備を優先したか
まとめ
家づくりでは、「付けすぎた」という後悔よりも、「付けておけば良かった」という後悔の方が多く聞かれます。
ただし、何でも追加すれば良いわけではありません。
後から簡単に変えられないものを優先し、将来の暮らしまで見据えて設備を選ぶこと。
それが、何年経っても「この家にして良かった」と思える住まいにつながります。
ありがとうございます。
今回は前回までと同じ品質・構成で執筆します。住宅会社の代表として、お客様との打ち合わせや実際の後悔事例を踏まえた内容です。
















