「子どもと必ず顔を合わせたいなら、リビング階段にした方がいいですか?」
リビング階段とは、
LDKの中やLDKに面した場所から2階へ上がる階段
のことです。
子どもが帰宅。
↓
LDK。
↓
階段。
↓
子ども部屋。
という流れをつくりやすいため、
家族が自然に顔を合わせやすい
というメリットがあります。
ただし、
「子育て家庭=リビング階段が正解」ではありません。
一番のメリットは「おかえり」が言いやすい
玄関からすぐ階段。
↓
子ども部屋。
という間取りでは、親がLDKにいると帰宅に気づきにくい場合があります。
リビング階段なら、
「ただいま」
「おかえり」
というコミュニケーションが自然に生まれやすくなります。
でも「必ずリビング中央」を通す必要はない
テレビの前。
ダイニングの真ん中。
キッチン横。
を毎回通らないと階段へ行けない。
これは、家族にも子どもにも邪魔になることがあります。
おすすめは、
LDKの一角に階段を配置して、家族の気配は分かるけれど生活動線を邪魔しないこと。
友達を連れてきたときも考える
中学生・高校生になると、
子どもが友達を連れて2階へ行くこともあります。
そのたびに、
散らかったキッチン。
食事中のダイニング。
ソファでくつろいでいる家族。
の真正面を通る。
お互い少し気を使うかもしれません。
15歳になった子どもまで想像して配置する
ことが大切です。
音が2階へ伝わりやすい場合も
LDKと階段がつながっているため、
テレビ。
家族の会話。
キッチン。
などの生活音が2階へ伝わりやすくなる場合があります。
逆に2階の音もLDKへ伝わります。
ニオイも上がりやすい
料理のニオイなどが階段を通じて2階へ広がることがあります。
間取りや換気・空調計画も含めて考えます。
冷暖房はどうなる?
昔から、
「リビング階段は寒い」
と言われることがあります。
ただし、これは階段だけで決まる問題ではありません。
家の、
断熱性能。
気密性能。
空調計画。
吹き抜けの有無。
などによっても変わります。
リビング階段を採用するなら、住宅性能と空調計画までセットで確認
することが重要です。
階段下を活用できる
リビング階段なら、
階段下を、
収納。
子どもの秘密基地。
ワークスペース。
掃除用品収納。
などに利用できる場合があります。
ただし無理に収納をつくり、使いにくい奥行きにならないよう注意します。
小さい子どもの安全対策
乳幼児期には、
階段へ勝手に上がる。
降りようとする。
ということがあります。
ベビーゲートなどを使用するなら、
取り付け可能な壁・幅があるか
を設計時に確認します。
子どもが成長したら?
幼児期は、
見守り。
小学生は、
帰宅確認。
中高生は、
自然な挨拶。
というように、リビング階段の役割も変わります。
「子どもを見張るための階段」にしない
ことがポイントです。
ホール階段でも工夫できる
リビング階段でなくても、
玄関。
↓
手洗い。
↓
LDKの入口付近。
↓
階段。
という配置なら、家族の気配が分かる場合があります。
だから、
家族と顔を合わせるためだけにリビング階段へ限定する必要はありません。
よくある失敗例
「子どもと必ず顔を合わせたい」
とリビング中央に階段。
小さいころは便利。
でも中学生になると、友達を連れてくるたびに家族の真横を通る。
テレビの音も2階へ伝わりやすい。
「リビングを通ることではなく、自然に気配が分かる配置にすればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 帰宅した子どもの気配が分かるか
- リビング中央を横切らないか
- 友達を連れてきた場合を考えたか
- テレビ・生活音を考えたか
- 料理のニオイを考えたか
- 断熱・気密・空調計画を確認したか
- ベビーゲートを設置できるか
- 階段下を有効利用できるか
- 思春期のプライバシーを考えたか
- ホール階段とも比較したか
まとめ
リビング階段は、
家族が自然に顔を合わせやすいという点で、子育て家庭と相性のいい間取りです。
でも、
「子どもを必ず親の前に通すため」だけに採用しないこと。
住宅会社へ、
「リビング階段にしてください」ではなく、「15歳の子どもが友達を連れて帰宅したときも、家族と自然に挨拶できて、お互い気を使いすぎない配置にしてください」
と相談する。
監視するための階段ではなく、自然に家族の気配を感じられる階段にする。
これがポイントです。
















