「ランドリールームは絶対に作った方がいいですか?」
ここ数年で、本当に増えたご質問です。
SNSや住宅雑誌でもランドリールームは人気が高く、「新築なら当たり前」という印象を持たれている方も多いでしょう。
しかし、住宅会社として24年以上、お客様の暮らしを見てきた私の答えは、
「すべてのご家庭に必要とは限りません。」
です。
まず考えていただきたいのは、洗濯のスタイルです。
朝洗うのか。
夜洗うのか。
外干しが多いのか。
室内干しが中心なのか。
乾燥機を使うのか。
家族の人数は何人か。
この違いによって、必要なスペースは大きく変わります。
例えば、共働きで夜に洗濯をするご家庭なら、ランドリールームは非常に便利です。
天候や花粉を気にせず洗濯物を干せますし、仕事から帰ってきてすぐに洗濯ができます。
一方で、毎日外干しをするご家庭では、広いランドリールームを作っても、ほとんど使わないケースもあります。
さらに注意したいのは、ランドリールームを作るために他の部屋を狭くしてしまうことです。
収納が減った。
洗面室が狭くなった。
リビングが小さくなった。
こうなってしまっては、本末転倒です。
私は打ち合わせで、「ランドリールームを作ること」が目的ではなく、
「洗濯という家事をどうすれば楽になるか」
を一緒に考えています。
ランドリールームがなくても、洗面室・物干しスペース・収納の配置を工夫するだけで、十分に快適な家事動線を実現できる場合もあります。
間取りは流行ではなく、暮らしに合わせて選ぶことが大切です。
よくある失敗例
- SNSを見て何となく採用した
- 広さだけを重視した
- 他の部屋が狭くなった
- 洗濯動線を考えていなかった
- 結局ほとんど使っていない
原因
ランドリールームを「流行の設備」と考え、自分たちの洗濯スタイルに合わせて検討しなかったことです。
プロとしての考え方
私はランドリールームを提案する前に、
「洗濯は誰が、いつ、どこで行いますか?」
と必ずお聞きします。
家事の流れを理解してから設計することで、本当に必要な広さや配置が見えてきます。
後悔しないためのチェックポイント
- 洗濯スタイルに合っているか
- 洗う・干す・たたむ・しまう流れがスムーズか
- 他の部屋を狭くしていないか
- 室内干しの量を想定しているか
- 将来も使いやすい配置か
まとめ
ランドリールームは人気の間取りですが、
「作ること」が目的ではありません。
家事が楽になり、家族との時間が増えること。
それが実現できるなら、ランドリールームは大きな価値があります。
















