「ファミリークローゼットって本当に便利ですか?」
ここ数年で、ランドリールームと並んで人気が高まっている間取りです。
私自身も、多くのお客様にご提案しています。
しかし、ランドリールームと同じように、
「流行だから作る」という考え方はおすすめしません。
ファミリークローゼットの最大のメリットは、
家族全員の衣類を一か所にまとめられることです。
洗濯物を各部屋へ運ぶ必要がなくなります。
衣替えもしやすくなります。
朝の身支度もスムーズになります。
特に共働き家庭では、その便利さを実感される方が多くいらっしゃいます。
一方で、設置場所を間違えると使いにくくなります。
例えば、寝室から遠い場所にある。
洗濯動線と逆方向にある。
家族の動線から外れている。
このような配置では、「便利なはずなのに使いにくい」という後悔につながります。
また、ファミリークローゼットを広く取りすぎることで、子ども部屋やリビングが狭くなるケースもあります。
私は設計するとき、
「収納は広さより位置」
を最も重視しています。
ランドリールームの隣。
洗面室の近く。
玄関から帰ってすぐ。
こうした場所に配置することで、家事動線も生活動線も短くなります。
そして忘れてはいけないのが、将来の暮らしです。
子どもが成長すると、自分の部屋で着替えたいという時期が来ます。
独立すれば、夫婦二人の暮らしになります。
だから私は、「今便利だから」ではなく、
10年後、20年後も使いやすいか
を考えて設計しています。
よくある失敗例
- 広すぎて他の部屋が狭くなった
- 洗濯動線が悪かった
- 寝室から遠かった
- 家族の生活動線と合っていなかった
- 将来の使い方を考えていなかった
原因
収納量だけを考え、生活動線とのつながりを考えなかったことです。
プロとしての考え方
私はファミリークローゼットを、
「収納」ではなく「家事を終わらせる場所」
として考えています。
洗濯物をしまうまでが家事です。
その流れが短くなれば、毎日の負担は確実に減ります。
後悔しないためのチェックポイント
- 洗濯動線の途中にあるか
- 家族全員が使いやすい場所か
- 将来の生活も想定しているか
- 他の部屋とのバランスは取れているか
- 本当に必要な広さか
まとめ
ファミリークローゼットは、とても便利な間取りです。
しかし、
「どこに作るか」で価値は大きく変わります。
収納の広さではなく、暮らしやすさを基準に考えること。
それが、何年経っても満足できる間取りにつながります。
















